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金子みすゞ私的鑑賞 27. いいこと

金子みすゞ
06 /21 2019
27.いいこと


古い土塀が
くづれてて、
墓のあたまの
みえるとこ。

道の右には
山かげに、
はじめて海の
みえるとこ。

いつかいいこと
したところ、
通るたんびに
うれしいよ。



『金子みすゞ全集』Ⅱ空のかあさま p267


3連12行(4行 4行 4行)

7 5、 7 5。 7 5、 7 5。 7 5、 7 5。




「いいこと」をすると誰でも気分のいいものです。

それに対して感謝されれば、その行為が長く心に残り、その行為を行った場所を通ればそのたびに思い出して、「うれしい」気持ちになることでしょう。

どんな「いいこと」だったのかはわかりませんが、「くづれ」た「土塀」越しの「墓のあたま」、「山かげ」に「海」が見える場所を通るたびに「うれし」くなれば、いろんな場所で「いいこと」をして同じような気持ちになる「とこ」を作りたくなりそうです。

そんな「とこ」が誰にも・どこにも増えていけば、どんなに素敵なことでしょう。





名詞: 土塀 墓 あたま とこ(2回) 道 右 山かげ 海 こと ところ

形容詞: 古い いい うれしい

動詞: くづれる みえる(2回) する 通る



通算登場回数  
今回登場      海:3作目   
今回登場なし   (お)空:7作目 青(青い):6作目 赤(赤い):5作目   白(白い):5作目   母さん(お母さま、かあさま):5作目   雲:4作目   花:4作目   波:2作目 (お)星:2作目 (お)父さま:2作目   (お)舟・船:2作目 雪:1回目



参考書籍
『新装版 金子みすゞ全集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』 JULA出版局 1984年
『童謡詩人金子みすゞの生涯』 矢崎節夫 著 JULA出版局 1993年
『別冊太陽 生誕100年記念 金子みすゞ』 平凡社 2003年
『没後80年 金子みすゞ ~みんなちがって、みんないい。』 矢崎節夫 監修  JULA出版局 2010年
『金子みすゞ 魂の詩人』 増補新版 KAWADE夢ムック 文藝別冊 河出書房新社 2011年
『永遠の詩1 金子みすゞ』 矢崎説夫 選・鑑賞 小学館eBooks 2012年
『金子みすゞ作品鑑賞事典』 詩と詩論研究会編 勉誠出版 2014年


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