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金子みすゞ私的鑑賞 23.雨の日

金子みすゞ
05 /20 2019
23 雨の日


色紙を野原いつぱい
撒きませう。
枯野を春に
變へませう。

色紙をちよきんちよきんと
剪(き)りました。
あした日和に
なつたら、と。

色紙を日ぐれに誰か
棄てました。
わすれて銀杏
してるまに。



『金子みすゞ全集』Ⅱ空のかあさま p151


3連12行(4行、 4行、 4行)

12 5。7 5。 12 5。 7 5。 12 5。 8 5。



タイトルが「雨」で始まる4つの詩の最後になります。

19「あの子」と同じように、イメージしにくい詩です。

タイトルは「雨の日」ですが、本文中には雨に関する記述はありません。雨の日、外で遊べない徒然に屋内で過ごした一日の記憶でしょうか。

第一連はまだ理解できます。絵の中の世界なのか、頭の中での世界なのかはわかりませんが、色紙の明るい色でモノトーンな枯野を春の景色に変わるだろうことはわかります。

第二連、剪った色紙を「あした」何に使うのでしょうか。「日和」とはどんな日和なのでしょうか。

第三連、「銀杏」とは何かの遊びでしょうか。色紙を使った遊びに飽きて銀杏遊びに夢中になってしまったことへのうしろめたさでしょうか。




名詞:  色紙(4回) 野原 枯野 あした 日和 日ぐれ 誰か 銀杏  

形容詞:  0

動詞:   撒く 變へる 剪る なる 棄てる わすれる する



通算登場回数  
今回登場      なし   
今回登場なし   (お)空:7作目 青(青い):5作目  赤(赤い):5作目  白(白い):5作目   雲:4作目  花:4作目   母さん(お母さま、かあさま):4作目 海:2作目  (お)父さま:2作目   (お)舟・船:2作目  波:1作目 星:1作目



参考書籍
『新装版 金子みすゞ全集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』 JULA出版局 1984年
『童謡詩人金子みすゞの生涯』 矢崎節夫 著 JULA出版局 1993年
『別冊太陽 生誕100年記念 金子みすゞ』 平凡社 2003年
『没後80年 金子みすゞ ~みんなちがって、みんないい。』 矢崎節夫 監修  JULA出版局 2010年
『金子みすゞ 魂の詩人』 増補新版 KAWADE夢ムック 文藝別冊 河出書房新社 2011年
『永遠の詩1 金子みすゞ』 矢崎説夫 選・鑑賞 小学館eBooks 2012年
『金子みすゞ作品鑑賞事典』 詩と詩論研究会編 勉誠出版 2014年


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