金子みすゞ私的鑑賞 6 明るい方へ
金子みすゞ
明るい方へ
明るい方へ
明るい方へ。
一つの葉でも
陽の洩るとこへ。
藪かげの草は。
明るい方へ
明るい方へ。
翅は焦げよと
灯のあるとこへ。
夜飛ぶ蟲は。
明るい方へ
明るい方へ。
一分もひろく
日の射すとこへ。
都會に住む子等は。
『金子みすゞ全集』Ⅱ空のかあさま pp5-6
9連15行(2行、2行、1行、2行、2行、1行、2行、2行、1行)
7 7。 7 7。 8。 7 7。 7 7。 7。 7 7。 7 7。 8。
みすゞさんの詩の中でも比較的認知度の高いものの一つです。
みすゞさんを主題にした本や雑誌には必ず採り上げられる詩と言ってもいいと思います。
2001年に放送された、みすゞさんを描いたテレビドラマのタイトルも「明るいほうへ明るいほうへー童謡詩人金子みすゞ」でした。(私は見ていませんが)
植物・動物・人間の中でも小さく弱い「葉」、「蟲」、「子」が「明るい方」を目指す情景が、読む人を、自分もより幸せとなる「明るい方」へ向けて頑張ろう、という気持ちにさせます。
それも「一つの葉でも」、「翅は焦げよと」、「一分もひろく」というように、わずかでもいいからというところが、さらに勇気づけてくれます。
目指すところも「陽」、「灯」、「日」とすべて「ひ」になっているところが素敵です。
名詞:方(6回)、 一つ、 葉、 陽、 とこ(3回)、 藪かげ、 草、 翅、 灯、 夜、 蟲、 一分、 日、 都會、 子等
形容詞:明るい(6回)、ひろい
動詞:洩る、 焦げる、 ある、 飛ぶ、 射す、 住む
通算登場回数
今回登場なし 青(青い):4作目 白(白い):4作目 赤(赤い):3作目 空:3作目 海:2作目 雲:2作目 波:1作目 (お)舟・船:1作目 花:1作目 父さま:1作目
参考書籍
『新装版 金子みすゞ全集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』 JULA出版局 1984年
『童謡詩人金子みすゞの生涯』 矢崎節夫 著 JULA出版局 1993年
『別冊太陽 生誕100年記念 金子みすゞ』 平凡社 2003年
『没後80年 金子みすゞ ~みんなちがって、みんないい。』 矢崎節夫 監修 JULA出版局 2010年
『金子みすゞ 魂の詩人』 増補新版 KAWADE夢ムック 文藝別冊 河出書房新社 2011年
『永遠の詩1 金子みすゞ』 矢崎説夫 選・鑑賞 小学館eBooks 2012年
『金子みすゞ作品鑑賞事典』 詩と詩論研究会編 勉誠出版 2014年
本日もご訪問いただきありがとうございました。

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藪かげの草は。
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翅は焦げよと
灯のあるとこへ。
夜飛ぶ蟲は。
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『金子みすゞ全集』Ⅱ空のかあさま pp5-6
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みすゞさんの詩の中でも比較的認知度の高いものの一つです。
みすゞさんを主題にした本や雑誌には必ず採り上げられる詩と言ってもいいと思います。
2001年に放送された、みすゞさんを描いたテレビドラマのタイトルも「明るいほうへ明るいほうへー童謡詩人金子みすゞ」でした。(私は見ていませんが)
植物・動物・人間の中でも小さく弱い「葉」、「蟲」、「子」が「明るい方」を目指す情景が、読む人を、自分もより幸せとなる「明るい方」へ向けて頑張ろう、という気持ちにさせます。
それも「一つの葉でも」、「翅は焦げよと」、「一分もひろく」というように、わずかでもいいからというところが、さらに勇気づけてくれます。
目指すところも「陽」、「灯」、「日」とすべて「ひ」になっているところが素敵です。
名詞:方(6回)、 一つ、 葉、 陽、 とこ(3回)、 藪かげ、 草、 翅、 灯、 夜、 蟲、 一分、 日、 都會、 子等
形容詞:明るい(6回)、ひろい
動詞:洩る、 焦げる、 ある、 飛ぶ、 射す、 住む
通算登場回数
今回登場なし 青(青い):4作目 白(白い):4作目 赤(赤い):3作目 空:3作目 海:2作目 雲:2作目 波:1作目 (お)舟・船:1作目 花:1作目 父さま:1作目
参考書籍
『新装版 金子みすゞ全集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』 JULA出版局 1984年
『童謡詩人金子みすゞの生涯』 矢崎節夫 著 JULA出版局 1993年
『別冊太陽 生誕100年記念 金子みすゞ』 平凡社 2003年
『没後80年 金子みすゞ ~みんなちがって、みんないい。』 矢崎節夫 監修 JULA出版局 2010年
『金子みすゞ 魂の詩人』 増補新版 KAWADE夢ムック 文藝別冊 河出書房新社 2011年
『永遠の詩1 金子みすゞ』 矢崎説夫 選・鑑賞 小学館eBooks 2012年
『金子みすゞ作品鑑賞事典』 詩と詩論研究会編 勉誠出版 2014年
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