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フェルメール作品解説探訪  ⑥≪牛乳を注ぐ女≫

フェルメール
12 /21 2018
⑥≪牛乳を注ぐ女≫

・所蔵先:アムステルダム 国立美術館

・制作年:1658〜59

・サイズ: 45.4×40.6cm


[諸解説]
・単身像としてはドレスデンの≪窓辺で手紙を読む女≫の次に描かれた作品。

・大きさは≪窓辺で手紙を読む女≫の約半分で、当時の風俗画並みの大きさ。

・絵のまん中に立っている女の左側にはたくさんの要素が詰め込まれており、右側はほぼ白い壁のみになっている。

・赤、青、黄、緑という少ない色数でまとめられている。

・消失点はミルク壺の把手を持つ女の右手甲の少し上方にある。

・X線写真と赤外線写真で判明したこと
 ①画面右下の足温器の代わりに洗濯物を入れた大きな籠を描いていた。
 ②背後の壁には絵か地図を描き入れる予定だったと考えられる(女の頭に接して水平な線が見られる)。

・足温器が情熱を意味すること、足温器の後ろのタイルにキューピッドが描かれていることから、この絵が何らかの形で情熱や愛を描こうとしていると解釈する人もいるが、美術史家の多くはそのような寓意は意図されていないと考えている。

・テーブルの天板の形状は台形のように見えるが、正八角形の天板を二つに折った変則六角形と考えられる。青い器の把手の左下、牛乳が注がれる器の左把手の向こう、右把手の右側に天板の3つの角が確認できる。



画像サイト
西洋絵画、西洋美術の画像・壁紙:
http://www.salvastyle.com/menu_baroque/vermeer_milkmaid.html


参考書籍
『週刊グレート・アーティストNo.70 フェルメール』 同朋舎出版 1995年
『週刊美術館 8 フェルメール』 小学館 2000年
『フェルメール全点踏破の旅』 朽木ゆり子著 集英社新書 2006年
『フェルメール論ー神話解体の試みー 増補新装版』 小林頼子著 八坂書房 2008年
『芸術新潮 やっぱり気になるフェルメール』 2008年9月
『フェルメール 光の王国』 福岡伸一著 2011年
『限定版 フェルメール全作品集』 小林頼子著 小学館 2012年
『魅惑のフェルメール全仕事』 TJMOOK 2015年1月
『フェルメール展』図録 2018年

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