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「フィリップス・コレクション展」所感

展覧会
11 /26 2018
三菱一号館美術館で開催中の「フィリップス・コレクション展」を観てきました。

日曜の午前11時頃着きましたが、人出は予想していた程ではなく、各作品の前に2~5人程度がいるという状態でした。

展示作品の質からすると、もっと観覧者が多くてもおかしくはないと思いました。


ドラクロワの作品は2点展示されていましたが、ヴァイオリン奏者パガニーニを描いた≪パガニーニ≫には、私が持っているドラクロワに対する認識に対し意表を突かれた感じがしました。ドラクロワというと、≪民衆を率いる自由の女神≫や≪キオス島の虐殺≫などの動的・劇的な題材が浮かびますが、こういった絵も描いていたんだという感想です。

クールベには海を描いた作品がいくつもありますが、個人的な印象としては荒々しく波立った情景が思い出されますが、≪地中海≫という作品は、画面手前の白く泡立つ波と対照的に、画面中央やや下のまっすぐに伸びた水平線が印象的でした。

コンスタブルの≪スタウア河畔にて≫は、個人的には本展覧会の出品作品中最も観るべき価値のあるものでした。コンスタブルの他の作品よりも抽象度が高く、何より印象的なのは画面全体に踊る線上の白い絵の具ではないでしょうか。

コローの作品は2点出品され、いずれもイタリアの風景画です。コローといえば、画面全体が銀灰色の靄に包まれたような色調の風景画ですが、出品作はどちらもその特徴を有しないものでした。図録の解説を読むと、収集者のダンカン・フィリップスは「ローマやその周辺を描いた習作こそがコローの最上の作品群であると信じていた」とあります。その考えに関しては、同意しかねます。やはり私にとっては≪モルトフォンテーヌの思い出≫がコローの最上作です。

アングルの≪水浴の女(小)≫が、本展覧会中観てよかった第2の作品でした。

図録は2500円でしたが、1800~2000円が妥当です。


三菱一号館美術館ホームページ
https://mimt.jp/pc/


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