下の句50音順にたどる百人一首 No.27 くもの
百人一首
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No.27(No.36)
下の句
くもの・いづこにつきやどるらむ
(雲のいづこに 月宿るらむ)
上の句
なつ・のよはまだよひながらあけぬるを
(夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを)
意味
短い夏の夜は、まだ宵のうちだと思っているうちに、早くも暁にになってしまった。こんなに明けるのが早くては、月は沈む間もなかったろう。いったい雲のどのあたりに月は宿っているのだろう。
出典
『古今集』巻3夏166
「月の面白かりける夜あかつきがたによめる」
作者
清原深養父
生没年不詳。平安前期の歌人。
房則の息子。清原元輔の祖父。清少納言の曾祖父。
備考
「夏の夜」は明けやすく、短いのが特徴。
「は」は他との区別を示す係助詞。他の季節と夏を区別して、「他の季節と違って短い夏の夜は」となる。
「宵」は夜のまだ早いうちを指す。
夜の明ける速さと、月が西へ傾く速度を比較し、夜の明ける速さに月が追いついていない、という感慨を表現している。
参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫
No.27(No.36)
下の句
くもの・いづこにつきやどるらむ
(雲のいづこに 月宿るらむ)
上の句
なつ・のよはまだよひながらあけぬるを
(夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを)
意味
短い夏の夜は、まだ宵のうちだと思っているうちに、早くも暁にになってしまった。こんなに明けるのが早くては、月は沈む間もなかったろう。いったい雲のどのあたりに月は宿っているのだろう。
出典
『古今集』巻3夏166
「月の面白かりける夜あかつきがたによめる」
作者
清原深養父
生没年不詳。平安前期の歌人。
房則の息子。清原元輔の祖父。清少納言の曾祖父。
備考
「夏の夜」は明けやすく、短いのが特徴。
「は」は他との区別を示す係助詞。他の季節と夏を区別して、「他の季節と違って短い夏の夜は」となる。
「宵」は夜のまだ早いうちを指す。
夜の明ける速さと、月が西へ傾く速度を比較し、夜の明ける速さに月が追いついていない、という感慨を表現している。
参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫
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