漱石・読んだふり 「吾輩は猫である」 総論①諸情報
漱石
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『吾輩は猫である』 総論①諸情報
著者:夏目漱石
発表年:1905年 (第1回が『ホトトギス』に掲載。翌1906年まで全11回。)
夏目漱石の処女小説。
高浜虚子の勧めで執筆。当初は最初に発表した第1回のみの読み切り作品の予定だったが、評判が良かったため連作となる。
作品名について、漱石は当初『猫伝』とするか書き出しの第一句をとってそのまま題にするか迷っていることを虚子に告白したところ、虚子は書き出しの一句を取るべきだと言った。
『ホトトギス』の巻頭に載った際、目次では「我輩は猫である」と誤記され、作者の名は単に「漱石」と記されていた。
着想は、E.T.A.ホフマンの長編小説『牡猫ムルの人生観』と考えられている。漱石自身は影響を受けていないと述べている。
主人公「吾輩」のモデルは、漱石37歳の年(1904年)に夏目家に迷い込んで住み着いた、野良の黒猫(一見黒猫に見えるが全身が黒ずんだ灰色の中に虎斑があって、足の爪まで黒かった)。
中学の英語教師珍野苦沙弥の家に飼われる猫が、そこに集まる「太平の逸民」たちの言動を観察、記録して、人間の愚劣・滑稽・醜悪を痛烈に批判し、嘲笑するという趣向の小説。
この作品を執筆した時期は、漱石自身は精神的に不安定で、実生活上異常な言動で家族が悩まされていた。
第一文:「吾輩は猫である。」
最終文:「ありがたいありがたい。」
参考図書
『漱石全集』第一巻、第二巻 岩波書店 1978年
『吾輩は猫である』 岩波文庫
『漱石大全』Kindle版 第3版 古典教養文庫
『カラー版新国語便覧』 第一学習者 1990年
『漱石とその時代』1~3 江藤淳 著 新潮選書
『決定版 夏目漱石』 江藤淳 著 新潮文庫
『夏目漱石を読む』 吉本隆明 著 ちくま文庫
『吾輩は猫である』 総論①諸情報
著者:夏目漱石
発表年:1905年 (第1回が『ホトトギス』に掲載。翌1906年まで全11回。)
夏目漱石の処女小説。
高浜虚子の勧めで執筆。当初は最初に発表した第1回のみの読み切り作品の予定だったが、評判が良かったため連作となる。
作品名について、漱石は当初『猫伝』とするか書き出しの第一句をとってそのまま題にするか迷っていることを虚子に告白したところ、虚子は書き出しの一句を取るべきだと言った。
『ホトトギス』の巻頭に載った際、目次では「我輩は猫である」と誤記され、作者の名は単に「漱石」と記されていた。
着想は、E.T.A.ホフマンの長編小説『牡猫ムルの人生観』と考えられている。漱石自身は影響を受けていないと述べている。
主人公「吾輩」のモデルは、漱石37歳の年(1904年)に夏目家に迷い込んで住み着いた、野良の黒猫(一見黒猫に見えるが全身が黒ずんだ灰色の中に虎斑があって、足の爪まで黒かった)。
中学の英語教師珍野苦沙弥の家に飼われる猫が、そこに集まる「太平の逸民」たちの言動を観察、記録して、人間の愚劣・滑稽・醜悪を痛烈に批判し、嘲笑するという趣向の小説。
この作品を執筆した時期は、漱石自身は精神的に不安定で、実生活上異常な言動で家族が悩まされていた。
第一文:「吾輩は猫である。」
最終文:「ありがたいありがたい。」
参考図書
『漱石全集』第一巻、第二巻 岩波書店 1978年
『吾輩は猫である』 岩波文庫
『漱石大全』Kindle版 第3版 古典教養文庫
『カラー版新国語便覧』 第一学習者 1990年
『漱石とその時代』1~3 江藤淳 著 新潮選書
『決定版 夏目漱石』 江藤淳 著 新潮文庫
『夏目漱石を読む』 吉本隆明 著 ちくま文庫
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