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仏像学習 ㊽国宝仏像各論15 菩薩半跏像(中宮寺本堂)

仏像
10 /26 2018
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仏像学習 ㊽国宝仏像各論15 菩薩半跏像(双髻弥勒・伝如意輪観音)

所在:中宮寺 本堂

指定:1951年

制作年:7世紀

制作法:木造

像高:87.0cm

像容:
・まるいクッションを設けた榻座に、右足を左ひざの上にかけ、左足を踏み下げて坐る半跏のかたちをとる。

・左手は右足首に置き、右腕は肘を右膝の上につき、軽く曲げた指先を右頬に触れ、思惟の相を示す。

・光背は宝珠形で周縁部に火焔文、光心部に蓮華荷葉文が施されている。

備考
・本来弥勒菩薩像であったが、平安時代に如意輪観音の姿とする信仰が形成されたため、本来の名称が失われた。鎌倉時代の伽藍復興時の記録にも如意輪観音とある。

・もともとは肉身部を肌色に、着衣部には首・緑青・群青・丹などの彩色が行われ、金箔を細く切った切金も置かれていたことが確認されている。

・頭部は前後を二材で、頸部で頭と体を上下に接合している。


中宮寺ホームページ
http://www.chuguji.jp/


参考書籍
週刊朝日百科 日本の国宝004 1997年
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