下の句50音順にたどる百人一首 No.26 くもが
百人一首
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No.26(No.57)
下の句
くもが・くれにしよはのつきかな
(雲がくれにし 夜半の月かな)
上の句
め・ぐりあひてみしやそれともわかぬまに
(めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに)
意味
久しぶりに逢って、今見たのはその人かどうか見分けがつかない間に、雲の中に隠れてしまった夜半の月のように、幼友達のあなたは帰ってしまったことです。
出典
『新古今集』巻16雑上1499
「早くよりわらは友だちに侍りける人の、年ごろ経てゆきあひたる、ほのかにて、七月十日のころ、月にきほひて帰り侍りければ」
作者
紫式部
生没年不詳。978~1016と推定されている。
平安中期の女流作家。
藤原為時の娘。曾祖父は堤中納言藤原兼輔。
藤原宣孝の妻となり、大弐三位が生まれると翌年夫と死別。
一条天皇の后中宮彰子に出仕。
『源氏物語』『紫式部日記』の作者。
備考
「めぐり」は月の縁語。
「めぐり逢ひて」は掛詞で、表は月のことで、裏で女友達を指す。
「月かな」は『新古今集』『紫式部集』では「月影」となっている。
「それ」は表向きは月、裏向きは女友達のこと。
参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫
No.26(No.57)
下の句
くもが・くれにしよはのつきかな
(雲がくれにし 夜半の月かな)
上の句
め・ぐりあひてみしやそれともわかぬまに
(めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに)
意味
久しぶりに逢って、今見たのはその人かどうか見分けがつかない間に、雲の中に隠れてしまった夜半の月のように、幼友達のあなたは帰ってしまったことです。
出典
『新古今集』巻16雑上1499
「早くよりわらは友だちに侍りける人の、年ごろ経てゆきあひたる、ほのかにて、七月十日のころ、月にきほひて帰り侍りければ」
作者
紫式部
生没年不詳。978~1016と推定されている。
平安中期の女流作家。
藤原為時の娘。曾祖父は堤中納言藤原兼輔。
藤原宣孝の妻となり、大弐三位が生まれると翌年夫と死別。
一条天皇の后中宮彰子に出仕。
『源氏物語』『紫式部日記』の作者。
備考
「めぐり」は月の縁語。
「めぐり逢ひて」は掛詞で、表は月のことで、裏で女友達を指す。
「月かな」は『新古今集』『紫式部集』では「月影」となっている。
「それ」は表向きは月、裏向きは女友達のこと。
参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫
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