対訳『古事記伝』 67
本居宣長
331三ツには借字(カリモジ)、
訳:三つ目は借り字。
332.こは字の義(ココロ)を取らず、ただ其ノ訓(ヨミ)を、異意(アダシココロ)に借リて書クを云ふ、
訳:これは字の意味には関係なく、その読みを異なった意味に使って書くことである。
333.序に、因テ訓ニ述ブレバ者、詞不逮バ心ニとある是レなり、
訳:『古事記』の序に「すべて訓字で表記すると言葉の意味が十分に通じない」と言っているのがこれに該当する。
334.神ノ名人ノ名地ノ名などに殊におほし、
訳:神名、人名、地名などに特に多く使われている。
335.其ノ餘(ホカ)のただの言にも、まれには用ひたり、
訳:その他の普通の表現にも、まれに用いられる。
参考書籍
『本居宣長全集』第九巻 筑摩書房 1966年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『古事記注釈 第一巻』 西郷信綱 著 ちくま学芸文庫 2005年
『本居宣長『古事記伝』を読む』Ⅰ~Ⅳ 2010年
『新版古事記』 中村啓信 訳注 KADOKAWA 2014年 電子書籍版
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年
『日本書紀上・下』 井上光貞監訳 2020年 電子書籍版
参考サイト
雲の筏:http://kumoi1.web.fc2.com/CCP056.html
本日もご訪問いただきありがとうございました。

備忘録・雑記ラ
訳:三つ目は借り字。
332.こは字の義(ココロ)を取らず、ただ其ノ訓(ヨミ)を、異意(アダシココロ)に借リて書クを云ふ、
訳:これは字の意味には関係なく、その読みを異なった意味に使って書くことである。
333.序に、因テ訓ニ述ブレバ者、詞不逮バ心ニとある是レなり、
訳:『古事記』の序に「すべて訓字で表記すると言葉の意味が十分に通じない」と言っているのがこれに該当する。
334.神ノ名人ノ名地ノ名などに殊におほし、
訳:神名、人名、地名などに特に多く使われている。
335.其ノ餘(ホカ)のただの言にも、まれには用ひたり、
訳:その他の普通の表現にも、まれに用いられる。
参考書籍
『本居宣長全集』第九巻 筑摩書房 1966年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『古事記注釈 第一巻』 西郷信綱 著 ちくま学芸文庫 2005年
『本居宣長『古事記伝』を読む』Ⅰ~Ⅳ 2010年
『新版古事記』 中村啓信 訳注 KADOKAWA 2014年 電子書籍版
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年
『日本書紀上・下』 井上光貞監訳 2020年 電子書籍版
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