fc2ブログ

文学作品最初と最後の一文  谷崎潤一郎 24

最初と最後の一文
10 /25 2021
116.『友田と松永の話』(1926年)
最初の一文:「私が、大和の國の「しげ女」と云ふ未知の婦人から、一通の手紙を受け取つたのは、今から五六年前、委しく云へば大正九年の八月二十五日である。」
最後の一文:「友田銀蔵はちよつと悲しげな眼つきをしたが、それでも私には、四十五と云ふ歳よりは慥かに三つ四つ若く見えた。」


117.『一と房の髪』(1926年)
最初の一文:「「さあ、デイツクさん、どうかあなたの話と云ふのを聞かして下さい、いい鹽梅に今は誰もゐませんから。」
最後の一文:「私は急にしんしんと寒氣を覚えて、ストーヴの方へ身を屈めた。」


118.『金を借りに來た男 一幕』(1926年)
最初の一文:「豐田 はてな、此れぢやあなかつたかな。」
最後の一文:「細君 左樣でございますか、それはまあ、何のおあいそもございませんで。」


119.『上海見聞録』(1926年)
最初の一文:「今度上海へ出かけて行つて一番愉快だつたことは、彼の地の和解藝術家連との交際であつた。」
最後の一文:「西洋を知るには矢張り西洋へ行かなければ駄目、支那を知るには北京へ行かなければ駄目である。」


120.『上海交遊録』(1926年)
最初の一文:「或る日、上海へ着いて間もなく、三井銀行の支店長をしてゐる舊友のT氏に招かれて、「功德林」と云ふ支那の精進料理屋へ行つた。」
最後の一文:「では田漢君、左樣なら。」




参考書籍
『谷崎潤一郎全集』第10巻 中央公論社 1981年


本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ラ
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

Radiology2003

本日もご訪問いただきありがとうございます。
日々の生活の中で感じたこと・調べたことを備忘録として残しています。