fc2ブログ

西洋画家紀伝 31.ラファエロ・サンティ

西洋美術
09 /30 2022
ラファエロ・サンティ
Raffaello Santi

生:1483 ウルビーノ公国
没:1520  ローマ


・盛期ルネサンス、フィレンツェ派の画家。

・レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとともに、盛期ルネサンスの三大巨匠といわれている。

・ペルジーノの工房で徒弟奉公を始める。

・宗教画・肖像画を得意とし、サン・ピエトロ大聖堂の主任建築家として建築にも才能を発揮した。

・「聖母子の画家」とも呼ばれる。



作品
・1504:『大公の聖母』 パラティーナ美術館
・1504~1506:『自画像』 パラティーナ美術館
・1506:『ベルヴェデーレの聖母』 ウイーン美術史美術館
・1506頃:『ヒワの生母』 ウフィツィ美術館
・1507:『聖母子と幼き洗礼者ヨハネ(美しき女庭師)』 ルーブル美術館
・1509~1510:『アテネの学堂』 ヴァチカン宮殿「署名の間」
・1512:『ユリウス2世の肖像』 パラティーナ美術館
・1512~1514:『システィーナの生母』 ドレスデン国立絵画館
・1514:『小椅子の聖母』 パラティーナ美術館
・1518~1520『キリストとの変容』 ヴァチカン美術館



参考書籍
・『西洋美術史ハンドブック』 高階秀爾 編 新書館 1997年
・『増補新装 カラー版 西洋美術史 』 高階秀爾 監 美術出版社 2002年
・『いちばん親切な 西洋美術史』 池上英洋 著  新星出版社 2016年
・『鑑賞のための西洋美術史入門』 早坂優子 著  視覚デザイン研究所 2006年
・『知識ゼロからの西洋絵画史入門』 山田五郎 著 幻冬舎 2011年
・『改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト』 美術検定委員会 編 美術出版社 2014年
・『世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」』 木村泰司 著 ダイヤモンド社 2017年
・『世界の美術 コンパクト版』 アンドリュー・グレアム=ディクソン 監 河出書房新社 2017年



本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ランキン
スポンサーサイト



漱石・読んだふり 『虞美人草』七

漱石
09 /29 2022
漱石・読んだふり 『虞美人草』七

登場人物(登場順)
・甲野さん

・宗近君

・小夜子

・孤堂先生



ストーリー
・宗近君・甲野さんと狐堂先生と小夜子の2組がそれぞれに京都から東京に向かう夜汽車に乗る

・夜汽車の中での宗近君と甲野さんの会話(宿の隣に住んでいた父娘が東京に転居することについて、京都の電車について)

・宗近君と甲野さんと同じ列車に乗っている孤堂先生と小夜子の会話(小夜子が京都に来た時の話、小野さんについて)

・一夜明けた列車の中で宗近君と甲野さんが食堂車に移動する途中、隣の部屋に狐堂先生と小夜子がいるのを見つける

・列車が新橋に着いた時、宗近君が小野さんを見かける



語句
・彩錦:錦のいろどり。紅葉の美しいさま。

・奸譎(かんきつ):よこしまで、心にいつわりが多いこと。

・千里の江陵一日に還る:千里先の江陵まで、一日で行く。李白の七言絶句「早発白帝城」の一節。



繰り返す表現
・「わが世界とわが世界と喰い違うとき腹を切る事がある。自滅する事がある。わが世界と他の世界と喰い違うとき二つながら崩れる事がある。破(か)けて飛ぶ事がある。あるいは発矢と熱を曳いて無極のうちに物別れとなる事がある。」

・「二個の世界は絶えざるがごとく、続かざるがごとく、夢のごとく幻のごとく、二百里の長き車のうちに喰い違った。二百里の長き車は、牛を乗せようか、馬を乗せようか、いかなる人の運命をいかに東の方に搬び去ろうか、さらに無頓着である。」



小説について
・「小説は自然を彫琢する。自然その物は小説にはならぬ。」



参考図書
『漱石全集』第五巻 岩波書店 1978年


日本大百科全書 小学館
世界大百科事典 平凡社
デジタル大辞泉 小学館
ブリタニカ国際大百科事典 ブリタニカ・ジャパン


本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ランキング

復習「アタック25」 2021.9.19

アタック25
09 /28 2022
2021.9.19 クイズ好き大会

Q1.アナグラム「明日は硬めの靴を売るか」

Q2.9月19日は佐世保市が制定した何の日

Q3.松坂大輔が所属していたMLBの球団名2つ

Q4.万葉集に最も多く詠まれている植物

Q5.世界遺産「イシュケル国立公園」「エルジェムの円形闘技場」がある国

Q6.自転車競技の一つBMXは何の略

Q7.2032年夏季オリンピック・パラリンピック開催予定地

Q8.著書『スマホ脳』『一流の頭脳』『最強脳』で知られるアンデシュ・ハンセンの出身国

Q9.アワビは二枚貝、巻貝のどちら




A1.能ある鷹は爪を隠す

A2.九十九島の日

A3.ニューヨーク・メッツ、ボストン・レッドソックス

A4.ハギ

A5.チュニジア

A6.Bicycle Motocross

A7.ブリスベン

A8.スウェーデン

A9.巻貝



本日もご訪問いただきありがとうございました。


備忘録・雑記ランキング

『百人一首一夕話』私訳  参議篁①

百人一首
09 /27 2022
姓は小野、参議正四位下峰守の長子、最初は文章生(もんじょうしょう)であった。天長年間従五位下太宰少弐、また東宮学士(とうぐうのがくじ)・弾正少弼(だんじょうのしょうひつ)、承和二年従五位上同十四年従三位。俗書に『篁の歌字尽(うたじづくし)』というものがある。俗書であることはもちろんであるが、根拠がないわけではない。篁の作で『屑玉集(せつぎょくしゅう)』という書がある。漢字の偏や旁の同じ字を集めて子供の漢字学習の手引書となっていた。

 わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ蜑の釣舟

 『古今和歌集』羇旅部に「隠岐の国に流された時に船に乗って出立するということを京の都にいる人のもとに贈った歌」とある。「わたの原」は「海原」のことである。海は船で渡るものであるから、『日本書紀』には「海」の字を「わた」とも読ませている。「原」はどこでも「広い所」をいう。「天の原」「野原」「笹原」「荻原」などどれも広いところを言っている。歌の意味は、「この度隠岐國へ流されることとなり津の國の難波の浦から船を出すにあたり、八十島というほど数も知れない島々へ向けて篁の船は今日漕ぎ出したということを、今日の都の人々にも知らせたいけれども、流人の身であることから便りも自由にできないので、この浦にいる蜑の釣舟よ、京の人々にこのことを知らせてほしい」というものである。




参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫 1972年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年


本日もご訪問いただきありがとうございました。


備忘録・雑記ランキング

『サピエンス全史』を英語版で読むための単語帳 54(p301〜p305)

単語帳
09 /26 2022
p301

・ascend:王位にのぼる

・fortitude:不屈の精神


p302

・aftermath:直後の時期


The Sugar Daddy of Science

・sugar daddy:(若い女に贈り物をして性的関係を持ちたがる)中年の男、男性のパトロン

・plane:水準、次元

・plumber:配管工


p303

・excavate:発掘する

・channel:(資金を)向ける、つぎ込む

・coffer:金庫、財源

・altruistically:利他主義的に

・surmise:推測する


p304

・by definition:当然

・pretension:主張、権利

・quandary:難局面、ジレンマ

・udder:乳房


p305

・bovin:牛の

・clout:政治的な影響力

・lobby:圧力団体




使用書籍
・Sapiens: A Brief History of Humankind Yuval Noah Harari Vintage(Penguin Random House UK) 2015
・新英和中辞典 第5版  研究社 1985


本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ラ

対訳『古事記伝』 97

本居宣長
09 /25 2022
481.[リ]理

訳:[リ]理

 
482.[ル]琉流留

訳:[ル]琉、流、留
 

483.[レ]禮

訳:[レ]禮


484.[ロ]呂路漏侶盧樓

訳:[ロ]呂、路、漏、侶、盧、樓


485.此ノ中に、路ノ字は、上巻に、斯路岐(シロキ)【ニツあり、】久路岐(クロキ)のみなり、

訳:この中で、「路」の字は、上巻に「斯路岐(シロキ)」【ニ例ある】、「久路岐(クロキ)」のみである。




参考書籍
『本居宣長全集』第九巻 筑摩書房 1966年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『古事記注釈 第一巻』 西郷信綱 著 ちくま学芸文庫 2005年
『本居宣長『古事記伝』を読む』Ⅰ~Ⅳ 2010年
『新版古事記』 中村啓信 訳注 KADOKAWA 2014年 電子書籍版
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年
『日本書紀上・下』 井上光貞監訳 2020年 電子書籍版



参考サイト
雲の筏:http://kumoi1.web.fc2.com/CCP057.html


本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ラ

文学作品最初と最後の一文  森鴎外 9

最初と最後の一文
09 /24 2022
41.『百物語』(1911年)
最初の一文:「何か事情があって、川開きが暑中を過ぎた後に延びた年の当日であったかと思う。」
最後の一文:「傍観者と云うものは、やはり多少人を馬鹿にしているに極まっていはしないかと僕は思った。」


42.『普請中』(1910年)
最初の一文:「渡辺参事官は歌舞伎座の前で電車を降りた。」
最後の一文:「燈火の海のような銀座通りを横切って、ウェエルに深く面を包んだ女をのせた、一輛の寂しい車が芝の方へ駈けて行った。」


43.『二人の女』(1915年)
最初の一文:「私は豊前の小倉に足掛四年いた。」
最後の一文:「咽頭の癌腫のために急に亡くなったと云うことである。」


44.『蛇』(1911年)
最初の一文:「明け易い夏の夜に、なんだってこんなそうぞうしい家に泊り合わせたことかと思って、己はうるさく頬のあたりに飛んで来る蚊を逐いながら、二間の縁側から、せせこましく石を据えて、いろいろな木を植え込んである奥の小庭を、ぼんやり眺めている。」
最後の一文:「己はこれ程の大家の事であるから、是非東京から専門家を呼んで見せるが好いと勧告して置いた。」


45.『舞姫』(1890年)
最初の一文:「石炭をば早や積み果てつ。」
最後の一文:「されど我脳裡に一点の彼を憎むこゝろ今日までも残れりけり。」




参考書籍
『森鴎外全集』森鴎外全集・出版委員会


本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ラ

内閣支持率低下が唯一の要因

徒然
09 /23 2022
政府・日銀が昨日為替介入を行いました。

勘違いしてはいけないのは、この介入は円安から国民を守るためではなく、安倍国葬・旧統一教会問題で内閣支持率の低下に歯止めがかからないことに対する措置であることです。



本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ランキン

仏像学習 171 仏像永劫回帰32. 天⑤

仏像
09 /22 2022
仏像学習 171 仏像永劫回帰32. 天⑤

八部衆
・古代インドの鬼神が釈迦に教化され、仏教とその信者を守るため釈迦の眷属となったもの。

・十大弟子とともに釈迦の周りで説法を聴く。

・天、龍、夜叉、乾闥婆(けんだつば)、阿修羅、迦楼羅、緊那羅(きんなら)、摩喉羅伽(まごらか)より成る。


興福寺八部衆の場合
 乾闥婆:帝釈天に仕える天上の音楽神(ガンダルヴァ)。
 阿修羅:戦闘を好む戦いの神であったが、仏教に帰依。
 迦楼羅:インド神話の金翅鳥。
 緊那羅:サンスクリットでは「人か否か」という意味。半人半獣。財宝神毘沙門天に仕える。
 五部浄:経典にみられる八部衆の天に相当する。象頭冠をいただく。
 沙羯羅(さから):経典にみられる八部衆の龍に相当する。頭に蛇を乗せる。
 鳩槃荼(くばんだ):経典にみられる八部衆の夜叉に相当する。髪の毛を逆立て、目をつり上げ、口を開けて歯を見せる。
 畢婆迦羅(ひばから):経典にみられる八部衆の摩喉羅伽に相当する。顎髭を蓄える。



参考文献
・『一個人特別編集 仏像入門 (BEST MOOK SERIES 72)』2010年
・『仏教美術入門』 佐和隆研 現代教養文庫



本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ランキン

金子みすゞ私的鑑賞  117. 駆けつこ

金子みすゞ
09 /21 2022
117.駆けつこ  

駆けつこをするたびに、
きつとちらりと目にうかぶ、
濃いむらさきの旗の色。

よその學校の運動場、
よその子供とならんでて、
わくわくしてて、走つてて、
ころんだときに、ちらと見た、
うちの學校の旗の色。

駆けつこするたびに、
きつとちらりと目にうかぶ。


『金子みすゞ全集』I 美しい町 p240


3連10行
10、12、12。  13、12、12、12、12。  10、12。


「よその學校の運動場」「よその子供とならんでて」「うちの學校の旗」などから、よその学校で行われた学校対抗の陸上競技会の思い出でしょうか。

どうやらみすゞさんが駆けっこに出て転んでしまったようです。

転んだ時に目に映った自分の学校の校旗の色が、その時の口惜しさと共に鮮明に記憶に残ってしまったということでしょうか。


「わくわくしてて、走つてて」から、みすゞさんは走ることが好きで、学校代表になる程速かったことが推測されます。




名詞:   駆けつこ(2回)、 目(2回)、 むらさき、 旗(2回)、 色(2回)、 よそ(2回)、 學校(2回)、 運動場、 子供、 とき、 うち、 たび

形容詞:  濃い

動詞: する(3回)、 うかぶ(2回)、 ならぶ、 走る、 見る




通算登場回数  
今回登場    紫(むらさき):2作目
 
今回登場なし  (お)空(夕ぞら、青空、夜ぞら、夕やけ空):30作目     (お)海(外海内海):23作目    母さん(お母さま、母さま、かあさん、かあさま):19作目    赤(赤い、あかい):17作目   青(青い):16作目    白(白い、しろい、眞白な):15作目    (お)舟・小舟・船・帆かけ舟:14作目  お月さん(お月さま、月):10作目    雲(雲間):10作目   (お)花:10作目   波:6作目     (お)星(さま):6作目    黒い:6作目    (お)魚(さかな):5作目(タイトルのみ1作)    (お)父さま(父さん):4作目    みどり(こみどり):4作目    雪:4作目   お祖母さま:3作目 石ころ(石):2作目 紅い:2作目 紺:2作目   藍いろ:1作目   金:1作目   さくら:1作目        



参考書籍
『新装版 金子みすゞ全集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』 JULA出版局 1984年
『童謡詩人金子みすゞの生涯』 矢崎節夫 著 JULA出版局 1993年
『別冊太陽 生誕100年記念 金子みすゞ』 平凡社 2003年
『没後80年 金子みすゞ ~みんなちがって、みんないい。』 矢崎節夫 監修  JULA出版局 2010年
『金子みすゞ 魂の詩人』 増補新版 KAWADE夢ムック 文藝別冊 河出書房新社 2011年
『永遠の詩1 金子みすゞ』 矢崎説夫 選・鑑賞 小学館eBooks 2012年
『金子みすゞ作品鑑賞事典』 詩と詩論研究会編 勉誠出版 2014年



本日もご訪問いただきありがとうございました。



備忘録・雑記ランキング

Radiology2003

本日もご訪問いただきありがとうございます。
日々の生活の中で感じたこと・調べたことを備忘録として残しています。