対訳『古事記伝』 65
本居宣長
321.さて又古言を記すに、四種(ヨクサ)の書キざまあり、
訳:さて又古語を書き表すには、四種の書き方がある。
322.一ツには假字書(カナガキ)、
訳:一つ目は仮名書きである。
323. こは其言をいささかも違(タガ)へざる物なれば、あるが中にも正しきなり、
訳:これはその語を少しも変えずに書くので、最も正しい方法である。
324.二ツには正字(マサモジ)、
訳:二つ目は正字(まさもじ)である。
325.こは阿米(アメ)を天、都知(ツチ)を地と書ク類にて、字の義(ココロ)、言の意に相當(アヒアタリ)て、正しきなり、
訳:これは阿米(アメ)を天、都知(ツチ)を地と書く類で、表記のあらわす内容が語の意味に合っていて、正しい書き方である。
参考書籍
『本居宣長全集』第九巻 筑摩書房 1966年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『古事記注釈 第一巻』 西郷信綱 著 ちくま学芸文庫 2005年
『本居宣長『古事記伝』を読む』Ⅰ~Ⅳ 2010年
『新版古事記』 中村啓信 訳注 KADOKAWA 2014年 電子書籍版
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年
『日本書紀上・下』 井上光貞監訳 2020年 電子書籍版
参考サイト
雲の筏:http://kumoi1.web.fc2.com/CCP056.html
本日もご訪問いただきありがとうございました。

備忘録・雑記ラ
訳:さて又古語を書き表すには、四種の書き方がある。
322.一ツには假字書(カナガキ)、
訳:一つ目は仮名書きである。
323. こは其言をいささかも違(タガ)へざる物なれば、あるが中にも正しきなり、
訳:これはその語を少しも変えずに書くので、最も正しい方法である。
324.二ツには正字(マサモジ)、
訳:二つ目は正字(まさもじ)である。
325.こは阿米(アメ)を天、都知(ツチ)を地と書ク類にて、字の義(ココロ)、言の意に相當(アヒアタリ)て、正しきなり、
訳:これは阿米(アメ)を天、都知(ツチ)を地と書く類で、表記のあらわす内容が語の意味に合っていて、正しい書き方である。
参考書籍
『本居宣長全集』第九巻 筑摩書房 1966年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『古事記注釈 第一巻』 西郷信綱 著 ちくま学芸文庫 2005年
『本居宣長『古事記伝』を読む』Ⅰ~Ⅳ 2010年
『新版古事記』 中村啓信 訳注 KADOKAWA 2014年 電子書籍版
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年
『日本書紀上・下』 井上光貞監訳 2020年 電子書籍版
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