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文学作品最初と最後の一文 芥川龍之介 6

最初と最後の一文
01 /31 2020
26.『二つの手紙』(1917年8月10日)
最初の一文:「或機会で、予は下に掲げる二つの手紙を手に入れた。」
最後の一文:「これは不必要だから、ここには省く事にした。」


27.『或日の大石内蔵助』(1917年8月15日)
最初の一文:「立てきつた障子にはうららかな日の光がさして、嵯峨たる老木の梅の影が、何間かの明みを、右の端から左の端まで画の如く鮮に領している。」
最後の一文:「内蔵助は、青空に象嵌をしたやうな、堅く冷い花を仰ぎながら、何時までもぢつと亍(たたず)んでゐた。」


28.『片恋』(1917年9月17日)
最初の一文:「(一しよに大学を出た親しい友だちの一人に、或夏の午後京浜電車の中で遇つたら、こんな話を聞かせられた。)」
最後の一文:「(二人の乗つてゐた電車は、この時、薄暮の新橋停車場へ着いた)。」


29.『女体』(1917年9月)
最初の一文:「楊某と云ふ支那人が、或夏の夜、あまり蒸暑いのに眼がさめて、頬杖をつきながら腹んばひになつて、とりとめのない妄想に耽つてゐると、ふと一匹の虱が寝床の縁を這つてゐるのに気がついた。」
最後の一文:「しかし、芸術の士にとつて、虱の如く見る可きものは、独り女体の美しさばかりではない。」


30.『黄檗夢』(1917年10月)
最初の一文:「盧生は死ぬのだと思つた。」
最後の一文:「呂翁は顔をしかめた儘、然りとも否とも答へなかつた。」



参考書籍
『芥川龍之介全集』第1巻  筑摩全集類聚 筑摩書房 1971年


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『夕陽妄語』を読むために 「川端康成から大江健三郎へ」

加藤周一
01 /30 2020
「川端康成から大江健三郎へ」  1994.10.20


・川端康成(1899~1972):日本の小説家。「新思潮」に発表した『招魂祭一景』で認められ、横光利一らとともに「文芸時代」を創刊。新感覚派として出発。1915年『伊豆の踊子』を発表し、短編作家として認められる。独自の美的世界を追求し『「雪国』、『千羽鶴』、『山の音』などを発表。1968年ノーベル文学賞受賞。

・志野の焼物:安土桃山時代に織部焼の一種として、岐阜県可児郡や土岐市を中心とした地方で焼かれた陶器。、長石質で半透明の白釉を厚く施したもの。釉の下に酸化鉄で文様を描く絵志野のほか、加飾法によって鼠志野・紅志野などに分かれる。

・イスマイル・カダレ:既出(「イスマイル・カダレとアルバニア」 http://selfdevelopment578.blog.fc2.com/blog-entry-710.html

・大江健三郎:既出(「命短し」 http://selfdevelopment578.blog.fc2.com/blog-entry-793.html

・イタロ・カルヴィーノ:既出(「野間宏または文学のこと」 http://selfdevelopment578.blog.fc2.com/blog-entry-607.html

・ギュンター・グラス(1927~2015):ドイツの小説家。第二次大戦で少年兵とし召集されアメリカ軍捕虜となる。1958年朗読による作家・批評家同士の作品発表の場「47年グループ」で才能を認められる。代表作『ブリキの太鼓』。1999年ノーベル文学賞受賞。

・大岡昇平:既出(「化けてでてくれ」 http://selfdevelopment578.blog.fc2.com/blog-entry-320.html

・野間宏:既出(「野間宏または文学のこと」 http://selfdevelopment578.blog.fc2.com/blog-entry-607.html

・木下順二:既出(「『巨匠』という芝居」 http://selfdevelopment578.blog.fc2.com/blog-entry-669.html

・堀田善衛(1918~1998):日本の小説家。上海で武田泰淳らを知り、ここで終戦を迎える。これをもとに『波の下』 (1948) 、『祖国喪失』 (50) などを書く。『広場の孤独』 (1951) で芥川賞を受賞。アジア・アフリカ作家会議参加など、国際舞台で活躍。



参考書籍
日本大百科全書 小学館
世界大百科事典 平凡社
デジタル大辞泉 小学館
ブリタニカ国際大百科事典 ブリタニカ・ジャパン
精選版 日本国語大辞典


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仏像学習 102. 国宝仏像各論69 薬師如来立像(元興寺)

仏像
01 /29 2020
仏像学習 102. 国宝仏像各論69 薬師如来立像(元興寺)


所在:奈良国立博物館 

指定:1952年

制作年:8世紀末~9世紀初

制作法:木造

像高:164.8cm


像容
・頭部を小さめに、体部を幅広に造る。

・頭部をわずかに前に出すほかは真っ直ぐに立つ。

・右手は施無畏印を結び、左手に薬壺を持つ。

・衣文線は両足の間にY字状に落ちる。



備考
・背面に背刳を施すが、現在背刳の蓋板は付属していない。

・唐招提寺の伝薬師如来立像(国重文)や、京都・神護寺の薬師如来立像(国宝)とよく比較される。


元興寺ホームページ
https://gangoji-tera.or.jp/


仏像リンク
https://butsuzolink.com/narahaku/#i-8


参考書籍
週刊朝日百科 日本の国宝058 1998年


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金子みすゞ私的鑑賞 51. 海の鳥

金子みすゞ
01 /28 2020
51. 海の鳥


きのふもけふもこの岸へ、
かはるがはるにくる波よ。

いま來た波は、あの波は、
どこの國から來たのだろ。

いま退(ひ)く波は、あの波は、
どんな岸までゆくのだろ。

波に浮んだ海の鳥、
おまへはきつと知つてゐよ。

もしも教へてくれるなら、
こんどの祭りに招(よ)んであぎよ。



『金子みすゞ全集』Ⅰ美しい町 p92


5連10行
12、12。  12、12。  12、12。  12、12。  12、13。



寄せては返す波が海を介して世界中と繋がっているという思いは、島崎藤村の「椰子の実」を引き合いに出すまでもなく、誰にも納得のいくものです。

「いま來た波」はアメリカから、次の波はオーストラリアからかな、などと考えてみるのは大人でも楽しいものです。

そして、みすゞさんは「いま退く波」の行き先まで視野に入れています。

それに止まらず、さらにみすゞさんの思いは、海を渡る鳥へと繋がっていきます。

波→海の鳥→祭り、の視点の移動が個人的には心地よく感じます。




名詞:   きのふ、 けふ、 岸(2回)、 波(6回)、 國、 海、 鳥、 祭り

形容詞:   (-)

動詞:  くる(來る)(3回)、 退く、 ゆく、 浮ぶ、 知る、 教へる、 くれる、 招ぶ、 あげる



通算登場回数  
今回登場      海(外海内海):12作目    波:4作目         
今回登場なし    (お)空:14作目    赤(赤い):11作目   青(青い):10作目    母さん(お母さま、母さま、かあさん、かあさま):10作目   白(白い、眞白な):8作目    (お)舟・船:5作目      花:5作目     雲:5作目    (お)父さま(父さん):3作目   (お)星:3作目    黒い:2作目    石ころ(石):2作目 みどり(こみどり):2作目    雪:2作目   紅い:2作目  お月さん:1作目    藍いろ:1作目



参考書籍
『新装版 金子みすゞ全集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』 JULA出版局 1984年
『童謡詩人金子みすゞの生涯』 矢崎節夫 著 JULA出版局 1993年
『別冊太陽 生誕100年記念 金子みすゞ』 平凡社 2003年
『没後80年 金子みすゞ ~みんなちがって、みんないい。』 矢崎節夫 監修  JULA出版局 2010年
『金子みすゞ 魂の詩人』 増補新版 KAWADE夢ムック 文藝別冊 河出書房新社 2011年
『永遠の詩1 金子みすゞ』 矢崎説夫 選・鑑賞 小学館eBooks 2012年
『金子みすゞ作品鑑賞事典』 詩と詩論研究会編 勉誠出版 2014年




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巡回健診診察マニュアル 69 よく出会う現病歴・既往歴 UC

医療
01 /27 2020
潰瘍性大腸炎(UC ulcerative colitis)


1.概念
・主として粘膜を侵し、びらんや潰瘍を形成する原因不明の大腸のびまん性非特異性炎症性疾患

・30歳以下の成人に多い

・性差なし。

・患者数:約20万人

・有病率 106.2人/10万人



2.原因
・不明。

・遺伝的素因に環境因子や腸内細菌叢の変動が絡み合い、腸管局所で過剰免疫応答が引き起こされることによると考えられている。



3.症状
・主に血便、粘血便、下痢、血性下痢など(軽症では血便を伴わない)。

・腹痛、発熱、食欲不振、体重減少、貧血

・腸管外合併症:関節炎、虹彩炎、膵炎、皮膚症状(結節性紅斑、壊疽性膿皮症など)



4.治療
・軽症及び中等症例では5-ASA製薬(メサラジン)が基本。

・中等症いじょうのメサラジン抵抗例ではステロイド。

・ステロイド依存・抵抗例では免疫抑制薬、血球成分除去療法。

・内科的治療に反応せず改善がみられない、あるいは症状の増悪がみられる場合には手術適応を検討する。



5.予後
・生存率は一般と比べて差がない。

・長期経過例では炎症を母地とした癌の発生を合併する例が存在する。



参考サイト
・難病情報センター
https://www.nanbyou.or.jp/entry/218


参考書籍
『指定難病ぺディア2019』日本医師会雑誌 第148巻・特別号(1)



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各国個人的調査  ケニア共和国

国情報
01 /26 2020
ケニア共和国( 肯尼亜、革尼亜、怯尼亜、給尼亜 )



0.国名・国旗
国名
国のシンボルであるケニア山に由来。
ケニアの語源は諸説あるが、雪が積もる山頂がダチョウの頭のように見えることから、カンバ族の言葉「キーニヤ」(ダチョウの山)が転訛したという説が有力。

国旗
比率 2:3 1963年制定

黒・赤・緑の横3分割を基調とするケニア・アフリカ民族同盟の旗をモデルに作られた。

黒:ケニアの人々の肌の色への誇り
赤:独立を勝ち取るために流された血の色
緑:ケニアの大地、サバンナ
を表す

中央の図はマサイ族の盾と槍で、国土と自由を守り抜く決意を表す。


1.面積
58.3万㎢ (日本の約1.5倍)


2.人口・人口密度
4,970万人(2017年 国連)

85.2人㎢


3.首都
ナイロビ


4.言語
スワヒリ語、英語


5.宗教
伝統宗教、キリスト教、イスラム教


6.略史
紀元前1000年:バンツー語系、ナイル語系の民族がケニアの地域に移動し、今日のケニア国民を形成する民族として定住。
10世紀:スワヒリ文明が栄える。
18世紀:アラブ人が進出し、奴隷貿易や象牙貿易などが活発になる。
1895年:イギリス領東アフリカ成立。
1920年:イギリスの植民地となる。
1963年:独立


7.通貨
ケニア・シリング


8.政治
共和制

元首:大統領

議会:二院制


9.経済
農業:コーヒー、紅茶、園芸作物、サイザル麻、綿花、とうもろこし、除虫菊
工業:食品加工、ビール、タバコ、セメント、石油製品、砂糖
鉱業:ソーダ灰、ほたる石


10.世界遺産(7件)
文化遺産(4件)
・ラム旧市街(2001)
スワヒリ文化の伝統を残す街
http://whc.unesco.org/ja/list/1055#top

・ミジケンダの聖なるカヤの森林(2008)
ミジケンダの人々が守った森林
http://whc.unesco.org/ja/list/1231#top

・モンバサのジーザス要塞(2011)
海上貿易の重要拠点となった砦
http://whc.unesco.org/ja/list/1295#top

・ティムリカ・オヒンガ考古遺跡
集落をサークル状に取り囲むオヒンガと呼ばれる石壁群
http://whc.unesco.org/ja/list/1450#top

自然遺産(3件)
・トゥルカナ湖国立公園群(1997、2001)
ナイルワニやカバの一大生息地
http://whc.unesco.org/ja/list/801#top

・ケニア山国立公園/自然林(1997、2013)
標高3350m以上の地域にある動植物群
http://whc.unesco.org/ja/list/800#top

・ケニアグレー・リフト・バレーの湖群の生態系
13種類の絶滅危惧種が生息する鳥類の楽園
http://whc.unesco.org/ja/list/1060#top


11.その他
・ツゲンヒルで、約600万年前の人類最古の化石と言われる「オロリン・ツゲネンシス(通称 ミレニアム・アンセスター)」が発掘され、エチオピアやタンザニアとともに新人類の故郷とみられている国。



参考サイト
外務省:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/kenya/data.html


参考書籍
『国旗・国歌の世界地図』21世紀研究会編 文春新書 2008年
『今がわかる時代がわかる 世界地図 2016年版』 成美堂出版
『世界遺産大事典』上・下 マイナビ出版 2016年
『なるほど知図帳世界 2017』 昭文社
日本大百科全書 小学館
世界大百科事典 平凡社


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著者自身による書中評 および 私のこの一文

書評
01 /25 2020
『「編集の文法チェックシート」でマスター 才能に頼らない文章術』
上野 郁江 著  ディスカバー・トゥエンティワン 2018年 電子書籍版

・「Webによる情報発信が当たり前になってきたことで、これまで自己流でどうにか書いてきた方々や、今まであまり文章を書く機会がなかった方にまで「書く」ことへのニーズが高まってきています。こういった背景を受け、短期間で文章力をアップさせるための方法論をまとめたのが本書です。」0.3%

・「本書では、主にWebでの情報発信を念頭におきながら、「編集者の視点をもって執筆する力」(これを本書では、「編集執筆力」と呼ぶことにします)を解説していきます。」1.0%

・「編集スキルを「システム」としてとらえて、執筆にあたるスキルを体系化したものが、本書で解説する「編集の文法」です。」1.8%

・「見よう見まねで覚えた文章を執筆する力と編集スキル。それを体系化し、伝えられるものに落とし込んだのが本書です。」13.4%




・・・私のこの一文・・・
「相手の見ている抽象度に合わせて必要な情報を出していくことが必要なのであり、相手が興味のない箇所について細かく説明すると、むしろ伝わりにくくなってしまいます。」16.9%



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私家版西洋哲学史  14.ディオゲネス(シノペの)

哲学
01 /24 2020
14.ディオゲネス(シノペの)

Diogenes
生没年:前390頃~前323頃

出生地:シノペ  活動地:アテネ

キーワード
キュニコス学派


哲学史的意義
・キュニコス学派(犬儒学派)の中心人物


活動内容
・あらゆる欲望から解放されて自足すること、動じない心を持ち、自由に生きることが重要だと考え、肉体的・精神的な鍛錬を重んじる。

・杖と頭陀袋だけを持って、樽の中に住んだと言われる。

・プラトンのイデア論を否定。

・住居・都市・国家などと無関係に、宇宙(コスモス)を住処とするという意味で「コスモポリタン」という言葉を最初に用いたとされる。


備考
・アンティステネスの弟子、ソクラテスの孫弟子。

・プラトンから「狂ったソクラテス」と呼ばれた。

・日光浴をしていたディオゲネスの前に立って「何か欲しいものはないか」と尋ねたアレクサンドロス大王に対し、「そこをどいてくれるだけでいい、私が日陰になっているから」と答えた。

・アレクサンドロス大王は、「もし自分が王でなければディオゲネスであることを望んだであろう」と語ったと言われる。



参考文献
①『ソフィーの世界』 ヨースタイン・ゴルデル著 池田香代子 訳 NHK出版 1995年
②『図説・標準 哲学史』 貫成人 著 新書館 2008年
③『西洋哲学史 古代から中世へ』 熊野純彦 著 岩波新書 2006年
④『哲学の歴史1』 内山勝利 責任編集 中央公論新社 2008年
⑤『年表で読む哲学・思想小辞典』 ドミニク・フォルシェー著 菊地伸二・杉村靖彦・松田克進訳 白水社 2014年


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Toward 「Qさま!!」 セルフトレーニング121 復習(2019.8.19)

Toward 「Qさま‼︎」
01 /23 2020
2019.8.19 伊沢VS乃木坂・欅坂・日向坂VSQさま!!


Q1:漢字の読み
①健気  
②針魚  
③加加阿  
④杖球  
⑤排球
⑥送珠  
⑦羅府  
⑧莫斯科 
⑨雪特尼


Q2:略語の正式名称
①出世  
②切手  
③ワイシャツ  
④演歌  
⑤教科書
⑥ブログ  
⑦特保  
⑧デマ 






A1
①けなげ 
②さより  
③カカオ  
④ホッケー  
⑤バレーボール
⑥ハンドボール  
⑦ロサンゼルス  
⑧モスクワ  
⑨シドニー



A2
①出世間  
②切符手形  
③ホワイトシャツ  
④演説歌  
⑤教科用図書
⑥ウェブログ  
⑦特定保健用食品  
⑧デマゴギー 




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下の句50音順にたどる百人一首 No80 みをつくしてや

百人一首
01 /22 2020
No.80(No88)
下の句
みをつくしてや・こひわたるべき
(みをつくしてや 恋ひわたるべき)

上の句
なにはえ・のあしのかりねのひとよゆゑ
(難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ)


意味
難波江に群生する蘆の刈り根の一節ではないが、そんな短い仮寝の一夜のために、私は身を捧げてあのお方を恋い続けなければならないのでしょうか。


出典
『千載集』巻13恋3・807
「摂政、右大臣の時の家の歌合に、旅宿逢恋といへるを詠める」


作者
皇嘉門院別当
生没年不詳 平安末期の歌人。
源俊隆の娘。
皇嘉門院(崇徳天皇の皇后聖子)に出仕した女房。


備考
・「難波江」は枕詞。「難波の入り江」で蘆の名所。「難波江の蘆の」で「かりねのひとよ」の序詞。

・「かりね」は「刈り根」と「仮り寝」を掛ける。

・「ひとよ」は「(刈り根の)一節」と「(仮り寝の)一夜」を掛ける。

・「刈り根」「一節」は「蘆」の縁語。

・「みをつくし」は「澪標(水の深浅をはかり、澪(水脈)を知らせるために立てる棒杭。難波の名物。)」と「身を尽くし(身を終わらせる、身を亡ぼす)」とを掛ける掛詞。

・「や」は疑問の係助詞。

・「わたる」は時間の長い連続的経過を示す。

・詞書中の「摂政」は藤原兼実のこと。



参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫


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Radiology2003

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