下の句50音順にたどる百人一首 No.54 ね
百人一首
No.54(No85)
下の句
ね・やのひまさへつれなかりけり
(閨のひまさへ つれなかりけり)
上の句
よも・すがらものおもふころはあけやらで
(夜もすがら もの思ふころは 明けやらで)
意味
一晩中つれない恋人を待ち続け物思いしているこのごろは、早く白んでくれればとおもうけれどもなかなか夜が明けてくれず、つれない人ばかりか寝室の隙間さえもつれなく思われることです。
出典
『千載集』巻12恋2・766
「恋の歌とてよめる」
作者
俊恵法師
1113~1191 平安後期・鎌倉初期の歌人・僧
源俊頼の子、源経信の孫。東大寺の僧であったが、のち京都白河に歌林苑を営み、月毎に歌会を催した。
鴨長明が師事した。
備考
・『千載集』では第3句が「明けやらぬ」になっている。「ぬ」だと切れないで「ねや」に続く。
・「夜もすがら」は一晩中の意。「すがら」は初めから終わりまでの意を表す接尾語。
・「ころは」にはこのごろ毎晩の意が含まれる。
・「閨」は「寝屋」で寝室の意。
・「ひま」は寝室の戸の隙間の意。
・「さへ」は恋人だけでなく戸の隙間までもの意。
参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫
本日もご訪問いただきありがとうございました。

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下の句
ね・やのひまさへつれなかりけり
(閨のひまさへ つれなかりけり)
上の句
よも・すがらものおもふころはあけやらで
(夜もすがら もの思ふころは 明けやらで)
意味
一晩中つれない恋人を待ち続け物思いしているこのごろは、早く白んでくれればとおもうけれどもなかなか夜が明けてくれず、つれない人ばかりか寝室の隙間さえもつれなく思われることです。
出典
『千載集』巻12恋2・766
「恋の歌とてよめる」
作者
俊恵法師
1113~1191 平安後期・鎌倉初期の歌人・僧
源俊頼の子、源経信の孫。東大寺の僧であったが、のち京都白河に歌林苑を営み、月毎に歌会を催した。
鴨長明が師事した。
備考
・『千載集』では第3句が「明けやらぬ」になっている。「ぬ」だと切れないで「ねや」に続く。
・「夜もすがら」は一晩中の意。「すがら」は初めから終わりまでの意を表す接尾語。
・「ころは」にはこのごろ毎晩の意が含まれる。
・「閨」は「寝屋」で寝室の意。
・「ひま」は寝室の戸の隙間の意。
・「さへ」は恋人だけでなく戸の隙間までもの意。
参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫
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