巡回健診診察マニュアル 41 たまに出会う現病歴・既往歴 掌蹠膿疱症
医療
掌蹠膿疱症 (palmoplantar pustulosis)
1.概念
・手掌足底に対称性の無菌性膿疱を形成し,慢性に経過 する皮膚疾患。
・40代以降に好発。
2.原因
・不明
・溶連菌やスーパー抗原に対する免疫応答に異常があるという報告がある。
・喫煙(1日 本以上の長期喫煙者に多い)、病巣感染(慢性扁桃炎、歯肉炎)、齲歯、歯科金属アレルギーなどが原因として関与する症例がある.
3.症状
・手掌の母指球部や小指球部、足底の土踏まず部に小水疱が多発し、膿疱化して周囲は紅斑となり、融合して局面を形成する。膿疱は寛解、増悪を繰り返す。
・約10%から30%に胸肋鎖骨関節、脊椎に関節炎を併発する。
・胸肋鎖骨間骨化症を合併することもあり、胸痛と運動制限を来すことがある。
4.治療
・局所には、ステロイド外用剤やビタミンD3外用剤を使用。
・背景となる病巣感染を治療:抗菌薬内服、耳鼻科や歯科治療、扁桃摘出など。
・ビオチン療法(作用機序は不明)。
・2018年、ヒト型抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤であるグセルクマブ(商品名:トレムフィア)が適用承認された。
5.予後
・病巣感染や金属アレルギーが原因の場合には、その治療で治癒。それ以外も、3〜7年で治癒することが多い。
参考サイト
・北海道大学医学部皮膚科『新しい皮膚科学第2版』:https://www.derm-hokudai.jp/textbook/pdf/14-05.pdf
・公益社団法人日本皮膚科学会:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa27/index.html
本日もご訪問いただきありがとうございました。

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1.概念
・手掌足底に対称性の無菌性膿疱を形成し,慢性に経過 する皮膚疾患。
・40代以降に好発。
2.原因
・不明
・溶連菌やスーパー抗原に対する免疫応答に異常があるという報告がある。
・喫煙(1日 本以上の長期喫煙者に多い)、病巣感染(慢性扁桃炎、歯肉炎)、齲歯、歯科金属アレルギーなどが原因として関与する症例がある.
3.症状
・手掌の母指球部や小指球部、足底の土踏まず部に小水疱が多発し、膿疱化して周囲は紅斑となり、融合して局面を形成する。膿疱は寛解、増悪を繰り返す。
・約10%から30%に胸肋鎖骨関節、脊椎に関節炎を併発する。
・胸肋鎖骨間骨化症を合併することもあり、胸痛と運動制限を来すことがある。
4.治療
・局所には、ステロイド外用剤やビタミンD3外用剤を使用。
・背景となる病巣感染を治療:抗菌薬内服、耳鼻科や歯科治療、扁桃摘出など。
・ビオチン療法(作用機序は不明)。
・2018年、ヒト型抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤であるグセルクマブ(商品名:トレムフィア)が適用承認された。
5.予後
・病巣感染や金属アレルギーが原因の場合には、その治療で治癒。それ以外も、3〜7年で治癒することが多い。
参考サイト
・北海道大学医学部皮膚科『新しい皮膚科学第2版』:https://www.derm-hokudai.jp/textbook/pdf/14-05.pdf
・公益社団法人日本皮膚科学会:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa27/index.html
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