下の句50音順にたどる百人一首 No.25 くだ
百人一首
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No.25(No.48) くだ
下の句
くだ・けてものをおもふころかな
(くだけてものを 思ふころかな)
上の句
かぜを・いたみいわうつなみのおのれのみ
(風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ)
意味
風が激しいので、岩に当たる波だけが砕けるように、私一人だけが恋の物思いに悩んでいる今日このごろです。
出典
『詞花集』巻7恋上211
「冷泉院春宮(とうぐう)と申しける時百首歌奉りけるによめる」
作者
源重之。
生没年不詳。平安中期の歌人。
清和天皇の第三皇子貞元親王の孫。父は侍従源兼信。伯父の参議兼忠の養子となった。
三十六歌仙の一人。
備考
一句と二句が「くだけて」を引き出すための序詞。
「風をいたみ」は「風がひどいので」の意。「瀬を早み」「苫をあらみ」と同じ。
「くだけて」は「波が砕ける」と「心が砕ける」を掛ける。「波が岩にぶつかって砕けるように、私の心も岩のように頑なな相手の心にぶつかっては砕け散ってしまう」。
参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫
No.25(No.48) くだ
下の句
くだ・けてものをおもふころかな
(くだけてものを 思ふころかな)
上の句
かぜを・いたみいわうつなみのおのれのみ
(風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ)
意味
風が激しいので、岩に当たる波だけが砕けるように、私一人だけが恋の物思いに悩んでいる今日このごろです。
出典
『詞花集』巻7恋上211
「冷泉院春宮(とうぐう)と申しける時百首歌奉りけるによめる」
作者
源重之。
生没年不詳。平安中期の歌人。
清和天皇の第三皇子貞元親王の孫。父は侍従源兼信。伯父の参議兼忠の養子となった。
三十六歌仙の一人。
備考
一句と二句が「くだけて」を引き出すための序詞。
「風をいたみ」は「風がひどいので」の意。「瀬を早み」「苫をあらみ」と同じ。
「くだけて」は「波が砕ける」と「心が砕ける」を掛ける。「波が岩にぶつかって砕けるように、私の心も岩のように頑なな相手の心にぶつかっては砕け散ってしまう」。
参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫