特別展「名作誕生 つながる日本美術」所感
展覧会
本日もご訪問いただきありがとうございます。
東京国立博物館 平成館で開催されている特別展「名作誕生 つながる日本美術」を観てきました。
ゴールデンウイーク初日(4/28)の午前11時頃でしたが、会場が人でごった返すという程ではありませんでした。
展示作品の質から言えばもっと人出が多くてもいい思うのですが、展覧会名があまり人を引き付けるものではないことが影響していると思われます。
個人的にはその方がいいのですが。
展覧会の趣旨は、図録のあいさつ文によると、
「日本美術史上には「名作」と呼ばれる作品が数多く存在します。・・・名作はさまざまなドラマをもち、受け継がれ、さらに新しい名作の誕生へとつながってきました。本展覧会では、こうした作品同士の影響関係や社会背景に着目して、古代の仏教美術から近代の洋画まで、地域や時代を超えた名作の数々を、十二のテーマで紹介いたします。」
とあります。
そのなかで、テーマ6に若冲の「白鶴図」が登場します。
それらが、中国の文正が描いた「鳴鶴図」や陳伯冲が描いた「松上双鶴図」の画題を模倣していることは知っていましたが、今回そのもとになった絵と若冲の絵を比較してみることができました。
しかも、同じ意匠で狩野探幽が描いた「波濤飛鶴図」も観ることができました。
それらを比較してみると、鶴の羽、足の描写の緻密さにおいて若冲の絵が際立っており、羽の透明感が目を引きます。
ただ、美術作品は好みの問題なので、誰もがそれを評価するとは限りません。
波濤の描写は若冲のそれはやや意匠に傾きすぎて、探幽のものがいいという人もいるのではないでしょうか。
東京国立博物館ホームページ
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1889
東京国立博物館 平成館で開催されている特別展「名作誕生 つながる日本美術」を観てきました。
ゴールデンウイーク初日(4/28)の午前11時頃でしたが、会場が人でごった返すという程ではありませんでした。
展示作品の質から言えばもっと人出が多くてもいい思うのですが、展覧会名があまり人を引き付けるものではないことが影響していると思われます。
個人的にはその方がいいのですが。
展覧会の趣旨は、図録のあいさつ文によると、
「日本美術史上には「名作」と呼ばれる作品が数多く存在します。・・・名作はさまざまなドラマをもち、受け継がれ、さらに新しい名作の誕生へとつながってきました。本展覧会では、こうした作品同士の影響関係や社会背景に着目して、古代の仏教美術から近代の洋画まで、地域や時代を超えた名作の数々を、十二のテーマで紹介いたします。」
とあります。
そのなかで、テーマ6に若冲の「白鶴図」が登場します。
それらが、中国の文正が描いた「鳴鶴図」や陳伯冲が描いた「松上双鶴図」の画題を模倣していることは知っていましたが、今回そのもとになった絵と若冲の絵を比較してみることができました。
しかも、同じ意匠で狩野探幽が描いた「波濤飛鶴図」も観ることができました。
それらを比較してみると、鶴の羽、足の描写の緻密さにおいて若冲の絵が際立っており、羽の透明感が目を引きます。
ただ、美術作品は好みの問題なので、誰もがそれを評価するとは限りません。
波濤の描写は若冲のそれはやや意匠に傾きすぎて、探幽のものがいいという人もいるのではないでしょうか。
東京国立博物館ホームページ
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1889
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