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「京都 醍醐寺 真言密教の宇宙」展訪問

展覧会
03 /21 2019
九州国立博物館で開催中の「京都 醍醐寺 真言密教の宇宙」展を観てきました。

昨年秋にサントリー美術館で開催されていたものです。

平日の11:00頃でしたが、人出は少なく、チケット購入も入場も待つ必要はなく、ゆっくり観ることができました。

そのためにサントリー美術館での開催を見送ったので、目論見通りで満足です。

「国宝32件 重要文化財49件」という謳い文句はついていますが、国宝の半数以上はそれほど興味のない書状類なので、一通り観るのに30分はかかりませんでした。

一番の目玉は国宝の「薬師如来および両脇侍像」だと思いますが、重要文化財の「五大明王像」も躍動感のある像容で観ごたえがありました。

また2015年に国宝指定された「虚空蔵菩薩立像」もやや地味な印象ですが、着衣の衣文が「にぎやか」という解説文の表現にあるように特徴的で、製作者は本体より衣文の方に力を入れたのではないかと思われるほどでした。

以上3点だけでも、観に来た価値はあったと思います。


九州国立博物館
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s53.html



本日もご訪問いただきありがとうございました。



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「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」展訪問

展覧会
03 /12 2019
サントリー美術館で開催中の「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」展を観てきました。

月曜日の11:00頃でしたが、比較的多めの人出でで、どの展示作品の前にも2~3人程度はいるといった状況でした。

しかし、ずっと列に並んで観るというほどではないので、自分のペースで観れるレベルでした。

サントリー美術館は、新国立美術館同様火曜日休館なので、たまたま月曜日に時間が取れた時に行ける数少ない美術館です。

2015年三菱一号館美術館での「画鬼・暁斎ーKYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」、2017年Bunkamuraザ・ミュージアムでの「これぞ暁斎! 世界が認めたその画力」、2018年東京富士美術館の「暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─」に続く暁斎をテーマにした展覧会です。

「その手に描けぬものなし」というタイトルが示すように、画風および画題(美人画、風俗画、能・狂言画、動物画、風景・山水画、戯画、錦絵)のバリエーションの多さがこの画家の特徴の一つです。

展示品で最初に展示されているのは、やはり内国勧業博覧会妙技二等賞を受賞した「枯木寒鴉図」でした。この画家の代表作の一つですので、妥当なところです。

この画家は先人の絵を数多く模写していることでも有名なので、暁斎の作品とその元となった作品を並べて展示することをテーマにした展覧会も、企画としては面白いと思います。



サントリー美術館
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2019_1/



本日もご訪問いただきありがとうございました。



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「ムンク展」訪問

展覧会
12 /20 2018
東京都美術館で開催中の「ムンク展」を観てきました。

平日の11:00頃着いた時は、チケット購入で10人位並んでいました。

入場には待ち時間はありませんでした。

しかし、会場内は混雑しており、最初から最後まで列を形成し、作品の前では2〜3重の垣が出来ている状態でした。

「叫び」「絶望」「不安」は立ち止まらず歩きながら鑑賞の指示が絶え間なく流れていました。

日本人一般にとってムンクといえば、「叫び」以上でも以下でもないと思われます。

したがって、「叫び」のないムンク展はムンク展ではありませんし、入場者数も期待できませんので、当然今回のムンク展にも出展されています。

今回は、版画以外で存在する4つのバージョンのうち、1910年作と考えられている、ムンク美術館所蔵のテンペラ・油彩によるものです。

どのバージョンも舟の有無など細かいところは別として、構図的にはほとんど同じで、違うのは画材とそれに伴う色合い・線の流れ、そしてフィヨルドの海岸線の形状などです。

私も現物は本展覧会のものしか観たことはありませんが、違いの一つとして感じたのは、メインの人物の眼の虹彩(いわゆる黒目)が、本展覧会のものには描かれていない、ということでした。

その意図が何なのか、あるいはそもそも意図されていたのか、はわかりません。

ムンクの描く人物の中には、黒目がはっきりしないものもあるので、ムンクにとって黒目の有無に意味があるのかわかりません。

ただ、「叫び」に関しては、黒目のある作品はどうしても観る者の視線がそこに向かうのに対し、黒目のない本作品は画面全体に視線が広がる感じがしました。

ムンクでは、≪生命のフリーズ≫と呼ばれる、「接吻」・「モナリザ」・「吸血鬼」など同じモチーフを描いた作品群がありますが、今回の展覧会ではそういったものも出品されており、充実していたと思います。

「マラーの死」というとダヴィッドの絵が有名ですが、ムンクにも同名の作品があることを初めて知りました。

個人的には、「病める子」と題する作品群が最も印象に残るものでした。


東京都美術館ホームページ
https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_munch.html

特設WEBページ
https://munch2018.jp/


本日もご訪問いただきありがとうございました。



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「フィリップス・コレクション展」所感

展覧会
11 /26 2018
三菱一号館美術館で開催中の「フィリップス・コレクション展」を観てきました。

日曜の午前11時頃着きましたが、人出は予想していた程ではなく、各作品の前に2~5人程度がいるという状態でした。

展示作品の質からすると、もっと観覧者が多くてもおかしくはないと思いました。


ドラクロワの作品は2点展示されていましたが、ヴァイオリン奏者パガニーニを描いた≪パガニーニ≫には、私が持っているドラクロワに対する認識に対し意表を突かれた感じがしました。ドラクロワというと、≪民衆を率いる自由の女神≫や≪キオス島の虐殺≫などの動的・劇的な題材が浮かびますが、こういった絵も描いていたんだという感想です。

クールベには海を描いた作品がいくつもありますが、個人的な印象としては荒々しく波立った情景が思い出されますが、≪地中海≫という作品は、画面手前の白く泡立つ波と対照的に、画面中央やや下のまっすぐに伸びた水平線が印象的でした。

コンスタブルの≪スタウア河畔にて≫は、個人的には本展覧会の出品作品中最も観るべき価値のあるものでした。コンスタブルの他の作品よりも抽象度が高く、何より印象的なのは画面全体に踊る線上の白い絵の具ではないでしょうか。

コローの作品は2点出品され、いずれもイタリアの風景画です。コローといえば、画面全体が銀灰色の靄に包まれたような色調の風景画ですが、出品作はどちらもその特徴を有しないものでした。図録の解説を読むと、収集者のダンカン・フィリップスは「ローマやその周辺を描いた習作こそがコローの最上の作品群であると信じていた」とあります。その考えに関しては、同意しかねます。やはり私にとっては≪モルトフォンテーヌの思い出≫がコローの最上作です。

アングルの≪水浴の女(小)≫が、本展覧会中観てよかった第2の作品でした。

図録は2500円でしたが、1800~2000円が妥当です。


三菱一号館美術館ホームページ
https://mimt.jp/pc/


訪問もご訪問いただきありがとうございました。

「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展訪問

展覧会
10 /29 2018
本日もご訪問いただきありがとうございます。

東京国立博物館で開催中の特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」へ行ってきました。

日曜日の正午頃でしたが、人出はそれほど多くなく、各展示品の前に1〜2人いる程度で、ゆっくり観ることができました。

快慶の高弟・行快作で、大報恩寺の秘仏本尊である釈迦如来坐像が寺としては最も重要な展示品と思われます。

企画者としては、快慶(工房)作の十大弟子立像をメインと考えているかもしれません。

図録の解説を読んで、「日本彫刻史では、作風を同じくする一門の中で、作り手を見分けるのに耳の内側のかたちに注目することがある。」ことを初めて知りました。

そして、図録中で十大弟子立像の各像の耳の写真も掲載され、作風の違いを興味深く観ることができました。

また、肥後定慶作の六観音菩薩像に関しても、前後左右四方向から移した写真が載せられており、本展覧会の図録は出品作品が多くなかったこともあると思いますが、比較的充実していると思いました。



東京国立博物館ホームページ
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1914


Radiology2003

本日もご訪問いただきありがとうございます。
日々の生活の中で感じたこと・調べたことを備忘録として残しています。