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対訳『古事記伝』 115 (強化週間)

未分類
05 /13 2023
571.色の韻はキにして、許(コ)は其ノ通音なり、

訳:「色」の韻は「キ」であって、「許(コ)」は「キ」と同じ行の音である。

 
572.甲ノ字は、甲斐(カヒ)と連(ツヅ)きたる言にのみ書る、

訳:「甲」の字は「甲斐(カヒ)」と続いた場合にのみ使用している。


573.甲(カフ)の韻はフにして、斐(ヒ)は其ノ通音なり、

訳:「甲(カフ)」の韻は「フ」で、「斐(ヒ)」は「フ」と同じ行の音である。
 

574.服ノ字は、地名の伊服岐(イブキ)とあるのみなる、

訳:「服」の字は、地名の「伊服岐(イブキ)」に使用されているのみである。


575.服(ブク)の韻はクにして、岐は其ノ通音なり、

訳:「服(ブク)」の韻は「く」であって、「岐(キ)」は「ク」と同じ行の音である。




参考書籍
『本居宣長全集』第九巻 筑摩書房 1966年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『古事記注釈 第一巻』 西郷信綱 著 ちくま学芸文庫 2005年
『本居宣長『古事記伝』を読む』Ⅰ~Ⅳ 2010年
『新版古事記』 中村啓信 訳注 KADOKAWA 2014年 電子書籍版
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年
『日本書紀上・下』 井上光貞監訳 2020年 電子書籍版



参考サイト
雲の筏:http://kumoi1.web.fc2.com/CCP057.html


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対訳『古事記伝』 114 (強化週間)

未分類
05 /12 2023
566.ただ億の偏を省ける物とすべし、】

訳:ただ「億」の偏を省いたものと考えるべきである。】

 
567.又いとまれに、シに色ノ字、カに甲ノ字、ブに服ノ字を書ることあり、

訳:又ごくまれに、「シ」に「色」の字、「カ」に「甲」の字、「ブ」に「服」の字を書くことがある。


568.これらは由(ヨシ)あり、

訳:これらにはその理由がある。
 

569.そは必ズ下に其ノ韻の通音の連(ツヅ)きたる處にあり、

訳:それは、必ずその下にその韻の通音が連続しているのである。


570.【色ノ字は、人ノ名に色許(シコ)と連(ツヅ)きたるにのみある、

訳:【「色」の字は、人名で「色許(しこ)」と続いた場合に限る。




参考書籍
『本居宣長全集』第九巻 筑摩書房 1966年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『古事記注釈 第一巻』 西郷信綱 著 ちくま学芸文庫 2005年
『本居宣長『古事記伝』を読む』Ⅰ~Ⅳ 2010年
『新版古事記』 中村啓信 訳注 KADOKAWA 2014年 電子書籍版
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年
『日本書紀上・下』 井上光貞監訳 2020年 電子書籍版



参考サイト
雲の筏:http://kumoi1.web.fc2.com/CCP057.html


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