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私家版西洋哲学史  46. ヤスパース

哲学
03 /04 2021
46. ヤスパース

Karl Theodor Jaspers
生没年:1883〜1969

出生地:ドイツ   活動地:ドイツ、スイス


キーワード
・限界状況


哲学史的意義
・有神論的実存主義


活動内容
・私はいずれ死ななければならない(死)、私は悩むことから逃れることはできない(苦悩)、意識的・無意識的とを問わず罪を犯すことからは逃れられない(罪責)といった限界状況に直面したときにこそさまざまな状況や人との「まじわり」や超越者との出会いに至り、今生きている私(実存)へと目覚める機会があたえられる、と主張した。

・私という人間はただ孤立して主観として存在するわけではなく、またいかなる対象も私なしでは存在しえないのであり、「人間は主観と客観との対立を越えた包括者である」と考えた。



備考
・主な著作は『精神病理学総論』『哲学』『責罪論』

・精神医学から出発し哲学を研究するようになった。

・キルケゴールの影響を強く受ける。

・ユダヤ人の妻がナチスドイツによって収容所移送が決定していたが、アメリカ軍(アメリカ陸軍第7軍第3歩兵師団)がヤスパースの住むハイデルベルクを占領したため、移送を免れた。

・ハイデルベルク大学教授時代ハンナ・アーレントが教えを受けた。



参考文献
①『ソフィーの世界』 ヨースタイン・ゴルデル著 池田香代子 訳 NHK出版 1995年
②『図説・標準 哲学史』 貫成人 著 新書館 2008年
③『年表で読む哲学・思想小辞典』 ドミニク・フォルシェー著 菊地伸二・杉村靖彦・松田克進訳 白水社 2014年
④『若い読者のための哲学史』 ナイジェル・ウォーバートン著 月沢李歌子訳 すばる舎 2018年
⑤『超訳 哲学者図鑑』 富増章成著 かんき出版 2016年
⑥『武器になる哲学』 山口周 著 KADOKAWA 2018年



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漱石・読んだふり 『草枕』 十二

漱石
03 /03 2021
漱石・読んだふり 『草枕』 十二


登場人物(登場順)
・余

・那美

・那美の別れた夫

・久一



ストーリー
・芸術家・画家論(煙草を吸いながらの考え)

・絵を描くために外に出るとき那美を見かける

・地面に寝転んだとき顔の横にあった木瓜の花を見て木瓜の思い出が蘇り、五言排律を作る

・那美が別れた夫に財布を渡すのを見る

・那美が余が寝転んでいるところに来て、一緒に久一の家に行き、伯父さんの餞別の短刀を渡す



歴史的人物・事項
・オスカー・ワイルド
「基督は最高度に芸術家の態度を具足したるものなりとは、オスカー・ワイルドの説 と記憶している。」

・ミケルアンゼロ
・ラフハエル
「技において、ミケルアンゼロに及ばず、巧みなる事ラフハエルに譲る事ありとも、芸術家たるの人格において、古今の大家と歩武を斉ゅうして、毫も遜るところを見出 し得ない。

・グーダル
「同じ英人でもグーダルなどは色の調子がまるで違う。」

・藤村子(藤村操)
「されども死そのものの壮烈をだに体し得ざるものが、いかにして藤村子の所作を嗤い得べき。」



語句
・塵滓(じんし):ちりとかす。けがれ。

・行屎走尿(こうしそうにょう):便所で用を足すこと

・尺素(せきそ):絹布

・寸縑(すんけん):画布

・歩武(ほぶ):足取り

・鼎鑊(ていかく)に烹(こ)らるる:釜煎りの刑に処される

・大千世界:仏教の世界観による広大無辺の世界



那美に関する考え
・「あの女を役者にしたら、立派な女形が出来る。普通の役者は、舞台へ出ると、よそ行きの芸をする。あの女は家のなかで、常住芝居をしている。しかも芝居をしているとは気がつかん。自然天然に芝居をしている。」

・「あの女を覗いて見ると、 あの女は、今まで見た女のうちでもっともうつくしい所作をする。自分でうつくしい芸をして見せると云う気がないだけに役者の所作よりもなおうつくしい。」



余による芸術の定義
「芸術は、われら教育ある士人の胸裏に潜んで、邪を避け正に就き、曲を斥け直にくみし、弱を扶け強を挫かねば、どうしても堪えられぬと云う一念の結晶して、燦として白日を射返すものである。」





参考図書
『漱石全集』第四巻 岩波書店 1978年
『漱石大全』Kindle版 第3版 古典教養文庫
『カラー版新国語便覧』 第一学習者 1990年
『漱石とその時代』1~3 江藤淳 著 新潮選書
『決定版 夏目漱石』 江藤淳 著 新潮文庫
『夏目漱石を読む』 吉本隆明 著 ちくま文庫
『特講 漱石の美術世界』 古田亮 著 岩波現代全書


日本大百科全書 小学館
世界大百科事典 平凡社
デジタル大辞泉 小学館
ブリタニカ国際大百科事典 ブリタニカ・ジャパン


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復習「アタック25」 2020.8.16

アタック25
03 /02 2021
2020.8.16 50代 大会

Q1.007シリーズ初代ジェームス・ボンドを演じた俳優

Q2.宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」で、「雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ」の後に何を持ちと続くか

Q3.「ちゅうちょ」を漢字で書いたとき、2つの漢字に共通する部首

Q4.「アサガオ」「ヒルガオ」「ユウガオ」のうちウリ科の植物

Q5.チョコレートのブランド「ノイハウス」「ヴィタメール」が生まれた国

Q6.「バルザック像」「カレーの市民」を創作したフランスの彫刻家

Q7.映画「2分の1の魔法」日本版のエンドソングのタイトル

Q8.フォトエッセイ「LILY’S CLOSET」の作者

Q9.CD、DVD、絵本をセットにした「G4・2020」の絵本を担当したのはGLAYのメンバーの誰の妹か

Q10.対角線の長さが8cmの正方形の面積

Q11.羅臼岳、遠音別岳、海別岳がある半島

Q12.北極星から地球を見た際、地球が回転する向きは、地軸を中心に時計回りと反時計回りのどちらか

Q13.フランシスコ教皇の出身都市





A1.ショーン・コネリー

A2.丈夫ナカラダ

A3.足へん

A4.ユウガオ

A5.ベルギー

A6.ロダン

A7. 全力少年

A8.石田ゆり子

A9.TERU

A10.32㎠

A11.知床半島

A12.反時計回り

A13.ブエノスアイレス






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『百人一首一夕話』私訳  持統天皇⑤

百人一首
03 /01 2021
 この時お妃(持統帝のことである)およびその御子の草壁皇子・忍坂皇子・舎人朴井連雄君ら二十余人、女官十余人は徒歩でお供としてお従いになったが、甘羅村(からのむら)を通過される際、狩人二十余人がたまたまお逢い申し上げお供に加わった。菟田郡(うだのこほり)に向かう途中伊勢の年貢米を背負わせた馬を五十頭引き連れた一行に出会ったので、その馬すべてを奪い米を捨てさせて徒歩の従者を乗せ、大野という所に到着した時にはすでに日が暮れていた。山道は暗くなっておりこのまま先へ行くことは困難であったので、民家の垣根を壊して松明として使い夜半に隠郡(なばりのこほり)に到着した。そこで火を挙げて村中の者を呼び出して「天智天皇の皇子が東国にお進みになるぞ、人夫の者たちは早く集まってくるように」と呼びかけたのであるが、一人として命に従う者がなかったので、どうしようもなく道を急ぎ伊賀郡にお着きになったところ、その地の郡司らが数百人を引き連れてやってきて、高市皇子も来て大海人皇子にお会いになり一緒に伊勢の鈴鹿にお着きになると、国司三宅石床(みやけのいはとこ)たちが五百人を率いて味方に加わり、大津皇子ならびに恵尺なども馳せ参じお供にお従いになったので、付き従った人々は力が湧いて勇んで進行すると、村岡男依が美濃の兵士を三千人動員して不破の道を塞ぎ、皇子をお迎え申し上げ桑名の郡家に到着し宿としてお出しした。この地に数日滞留なさった間に、山背部小田(やましろべのおだ)及び安斗阿加布(あとのあかふ)を遣わして東海道で戦いを始め、稚桜五百瀬(わかざくらのいほせ)・土師馬手(はじのうまて)に東山道で戦いをお始めさせになった。ここにきて大海人皇子の軍勢は、いよいよ勢いを増すこととなった。


参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫 1972年
『岩波古語辞典』 岩波書店 1974年
『改訂増補 古文解釈のため国文法入門』 松尾聰 著 2019年


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『サピエンス全史』を英語版で読むための単語帳 13(p96~p100)

単語帳
02 /28 2021
p96

・Natufian culture:ナトゥーフ文化

・pestle:すりこ木

・mortar:すり鉢

・haphazardly:でたらめに

・hoe:土地に鍬を入れる

・weed:雑草を除く


p97

・wean:離乳させる

・porridge:ポリッジ(オートミールに牛乳または水を入れて作ったかゆ)

・gruel:薄いオートミールのかゆ

・sorely:はなはだしく、非常に

・soar:高く上がる

・in droves:群れをなして、ぞろぞろと

・by the sweat of one's brow:額に汗して、正直に働いて

・millstone:重荷

・bountiful:豊富な

・lean:収穫の少ない、不作の


p98

・depredate:略奪する

・drought:干ばつ

・bulge:ふくれる

・tempt:(~の)心をそそる

・abandon:捨てる

・backfire:期待に反した結果となる、失敗する

・snap shut:パチンと締める

・slave away:奴隷のようにあくせく働く

・spawn:大量に引き起こす


p99

・rev:(活動を)より活発にする

・holdout:抵抗;ねばり

・till:(土地を)耕す

・swift:即座の

・sheer:まったくの


p100

・cumulative:累積する


Divine Intervention

・plausible:もっともらしい、まことしやかな

・aspiration:熱望

・force a person's hand:人にむりにやらせる

・telltale:隠そうとしても隠し切れない

・quarry:石切り場、採石場

・chisel:(石や木を)彫る




使用書籍
・Sapiens: A Brief History of Humankind Yuval Noah Harari Vintage(Penguin Random House UK) 2015

・新英和中辞典 第5版  研究社 1985


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備忘録・雑記ラ

Radiology2003

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