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下の句50音順にたどる百人一首 No.26 くもが

百人一首
10 /17 2018
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No.26(No.57)
下の句
くもが・くれにしよはのつきかな
(雲がくれにし 夜半の月かな)

上の句
め・ぐりあひてみしやそれともわかぬまに
(めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに)

意味
久しぶりに逢って、今見たのはその人かどうか見分けがつかない間に、雲の中に隠れてしまった夜半の月のように、幼友達のあなたは帰ってしまったことです。

出典
『新古今集』巻16雑上1499
「早くよりわらは友だちに侍りける人の、年ごろ経てゆきあひたる、ほのかにて、七月十日のころ、月にきほひて帰り侍りければ」


作者
不詳。978~1016と推定されている。
平安中期の女流作家。
藤原為時の娘。曾祖父は堤中納言藤原兼輔。
藤原宣孝の妻となり、大弐三位が生まれると翌年夫と死別。
一条天皇の后中宮彰子に出仕。
『源氏物語』『紫式部日記』の作者。

備考
「めぐり」は月の縁語。
「めぐり逢ひて」は掛詞で、表は月のことで、裏で女友達を指す。
「月かな」は『新古今集』『紫式部集』では「月影」となっている。
「それ」は表向きは月、裏向きは女友達のこと。


参考書籍
『百人一首一夕話 上・下』 尾崎雅嘉著 岩波文庫
『ビジュアル版 日本の古典に親しむ② 百人一首』 大岡信著 世界文化社
『別冊太陽 百人一首への招待』 吉海直人監修 平凡社
『解説 百人一首』 橋本武著 ちくま学芸文庫
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『夕陽妄語』を読むために 「「やまとこころ」と選挙」

加藤周一
10 /16 2018
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「「やまとこころ」と選挙」 1990.4.9

・本居宣長:既出(「宣長・ハイデッガ・ワルトハイム」2018.5.12http://selfdevelopment578.blog.fc2.com/blog-entry-366.html)

・「枕の山」:本居宣長が71歳の秋から冬にかけて詠んだ桜の歌。「桜花三百首」とも言う。

・「しき嶋のやまとこころ」:本居宣長が詠んだ桜の歌の中の一首中の句。「しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ朝日にゝほふ山ざくら花」 。宣長が61歳の時自画自賛像に賛として書かいたもの。戦争中は軍国主義を煽るような意味合いで使われた。日露戦争の後、煙草が専売になって、この和歌から「敷島」「大和」「朝日」「山桜」の4銘柄の名前が付けられたと言われている。

・儒学:孔子および孔子の政治倫理思想を継承発展させた儒家の学問。個々人の道徳的修養と徳治主義的政治を尊ぶ。四書五経の経典を備え、長く中国の学問の中心となった。のち、朱子学・陽明学として展開。日本には4〜5世紀ごろに「論語」が伝来したと伝えられ、日本文化に多大の影響を与えた。

・国学:江戸時代中期から後期にかけて発達した古典研究の一学派、またはその学問。契沖を祖とし、荷田春満 、賀茂真淵を経て本居宣長にいたって完成され、平田篤胤らに引継がれた。儒教、仏教渡来以前の、日本固有の精神・文化を明らかにすることを主たる目的とする。方法の点では,実証的な文献学的方法を重んじる。

・「リクルート汚職事件」:既出(「「けじめ」の意味論的考察」2018.8.11http://selfdevelopment578.blog.fc2.com/blog-entry-472.html)



参考書籍
日本大百科全書 小学館
世界大百科事典 平凡社
デジタル大辞泉 小学館
ブリタニカ国際大百科事典 ブリタニカ・ジャパン

仏像学習 ㊼国宝仏像各論14 釈迦如来及び両脇侍坐像(法隆寺 上御堂)

仏像
10 /15 2018
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仏像学習 ㊼国宝仏像各論14 釈迦如来及び両脇侍坐像(釈迦三尊像)

所在:法隆寺 上御堂

指定:1953年

制作年:10世紀

制作法:木造、漆箔

像高:中尊 230.0cm 左脇侍 154.2cm 右脇侍 150.2cm


像容:
中尊
・大きな顔で晦渋な面持ち。

・がっしりとした体つき。

・右手が施無畏印、左手が与願印。


両脇侍
・左脇侍は文殊菩薩で、右手に剣を左手に経典を持つ。

・右脇侍は普賢菩薩で、花の部分を右に向けて両手で蓮華を一輪もっている。



備考
・上御堂の本尊。

・堂の今の建物は鎌倉時代末の再建であるが、三尊は創建当時のものとみられる。

・各像の台座と、両脇侍の両腕は後世補作されたもの。

 
法隆寺
http://www.horyuji.or.jp/garan/sangyoin/

巡る奈良
http://meguru.nara-kankou.or.jp/inori/hihou/horyuji/event/y9ijdisej2/


参考書籍
週刊朝日百科 日本の国宝003 1997年
「国宝法隆寺展」図録 1994年 

金子みすゞ 私的鑑賞(五十音順) 1 青い空

金子みすゞ
10 /14 2018
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青い空

なんにもない空
青い空、
波のない日の
海のやう。

あのまん中へ
とび込んで、
ずんずん泳いで
ゆきたいな。

ひとすぢ立てる
白い泡、
そのまま雲に
なるだらう。


『金子みすゞ全集』I 美しい町 p229


3連12行(4行×3連)  8 5、7 5。 7 5、8 5。 7 5、7 5。


名詞:空(2回)、波、日、海、まん中、ひとすぢ、泡、雲

形容詞:青い、白い

動詞:とび込む、泳ぐ、立つ、なる、ゆく



全集に収められた512編の金子みすゞの詩の中には、比較的よく出てくる言葉がいくつかあります。

そのうち4つがこの詩で登場します。

「空」、「海」、「青(い)」、「白(い)」です。

「空」は125編、「海」は79編、「青(い)」は80編、「白(い)」は79編に出てきます。

「空」と「海」という語がどちらも出てくるものは27編あります。

「空」、「海」、「青(い)」、「白(い)」の4つがすべて使われているのは、本作品の他には「海とかもめ」(全集Ⅰp231)、「貝と月」(全集Ⅲp117)があります。

詩作をする金子みすゞさんの視界そして心の中には、いつも、青い空と海、白い雲と波、があったのだろうと思われます。

尚、空を海に喩え、雲を泡(波)に喩えている例は「月のお舟」(全集Ⅰp112)にも見られます。

上記4語ほどではありませんが、「雲」も散見されます。


参考

海とかもめ

海は青いとおもつてた、
かもめは白いと思つてた。

だのに、今見る、この海も、
かもめの翅も、ねずみ色。

みな知つてるとおもつてた、
だけどもそれはうそでした。

空は青いと知つてます、
雪は白いと知つてます。

みんな見てます、知つてます、
けれどもそれもうそか知ら。



貝と月

紺屋のかめに
つかつて、
白い絲は紺になる。

青い海に
つかつて、
白い貝はなぜ白い。

夕やけ空に
そまつて
白い雲は赤くなる。

紺の夜ぞらに
うかんで、
白い月はなぜ白い。



月のお舟

空いつぱいのうろこ雲
お空の海は大波で。

佐渡から戻る千松の
銀のお舟がみえがくれ。

黄金の櫓さへ流されて
いつ、ふるさとへ着かうやら。

みえて、かくれて、荒波の
果から果へ、舟はゆく。



参考書籍
『新装版 金子みすゞ全集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』 JULA出版局 1984年
『童謡詩人金子みすゞの生涯』 矢崎節夫 著 JULA出版局 1993年
『永遠の詩1 金子みすゞ』 矢崎説夫 選・鑑賞 小学館eBooks 2012年
『金子みすゞ作品鑑賞事典』 詩と詩論研究会編 勉誠出版 2014年

巡回健診診察マニュアル 34 たまに出会う現病歴・既往歴 サルコイドーシス

医療
10 /13 2018
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サルコイドーシス

1.概念
全身性非乾酪性肉芽腫性疾患。

「サルコイド」はラテン語で「肉のようなもの」という意味。

好発年齢:若年20~30歳  中年40~50歳  2峰性

日本の有病率:約8/10万人

分布:北に多く、南に少ない

男女比 1:2


2.原因
不明。

疾患感受性のある個体において、病因となる抗原によりTh1型細胞免疫反応(IV型アレルギー反応)が起こり、全身諸臓器に肉芽腫が形成されると考えられている。

原因抗原としてプロピオニバクテリア(アクネ菌)、結核菌などの微生物が候補として挙げられており、遺伝要因としてヒト白血球抗原(HLA)遺伝子のほか、複数の疾患感受性遺伝子の関与が推定されている。


3.症状
1/3は無症状。

発病時の症状は極めて多彩。

臓器非特異的症状:体重減少、疲れ、痛み、息切れなど。

臓器特異的症状:咳・痰、ぶどう膜炎(霧視、羞明、飛蚊、視力低下)、皮疹、不整脈・息切れ、神経麻痺、筋肉腫瘤、骨痛など。


4.治療
症状軽微で自然改善が期待される場合には、無治療で経過観察とされる。

確立した根治的治療法はないため、肉芽腫性炎症を抑える治療が行われる。

全身的治療薬として、副腎皮質ステロイド薬が第一選択。



5.予後
一般に自覚症状の強さと病変の拡がりが関与する。

臨床経過は極めて多様であり、短期改善型(ほぼ2年以内に改善)、遷延型(2年から5年の経過)、慢性型(5年以上の経過)、難治化型に分けられる。


難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/entry/266

Radiology2003

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